【REBORN!】調整役とやらに選ばれました (ページ32)

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ツナたちと別れたリボーンは今後の行動について考えていた。

雲雀とAは繋がっている。つまり雲雀がツナのファミリーに入れば必然的にAが巻き込まれることになるだろう。

Aが女子であり、一般人であることも考慮し、今まではツナの希望を優先させていたリボーンだが、ツナのファミリーに雲雀は必要な人材である。

「ツナには悪いがAから攻めた方がヒバリのファミリー入りは確実だからな」

リボーンの予想以上に雲雀はAに甘い。

ただ一人、Aが介入しただけで雲雀は自分のお楽しみをぴたりと止めたのだ。

ツナが怒るラインを越えず、Aをどうやって誘おうかとリボーンは考え始めた。

＊＊＊

ツナにメールで説明したAだったが、翌日ツナはAに自分の疑問をぶつけた。

「Aはヒバリさんが怖くないの？」

「怖い？怖いけど……なんていうのかな、次に何を言いだすかわからないから怖いっていうか、大抵私の予想の斜め上を行くから怖いっていうか……」

なんとも言えない表情になるAを見てツナはAも苦労しているんだなと思わず苦笑いが零れる。

「上手く言語化できないんだけど、ツナの思う"怖い"と私の思う"怖い"は多分違うってことかな」

「そうなんだね」

「うん」

いつもの様に柔らかい笑みを浮かべるAを見て、リボーンの言う通りAが雲雀のお気に入りであることを理解し、必要以上に心配することはないのだと安堵するツナだった。