【文スト】中想夜夢。 (ページ5)

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02‐追憶ページ5

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＿＿今から20年前

当時4歳であった鈴木Aは、両親と一人の妹と共に生活をしていた。

父は軍警で教育指導を行っており、母もまた軍警の看護婦として働いていた。

そこで彼らが出会い、恋に落ち、結婚まで至ったのは言うまでもない。

父は、異能を持っていた。ある条件から自身の身体能力や自然治癒力を向上させる事が出来る、そんな異能だったらしい。

母もまた、異能を持っていた。音沙汰もなく相手を一刀両断にしてしまう異能、夜叉を使う異能だったらしい。

そして、また妹も異能を持っていた。妹の異能は、Aの異能と同じ能力であった。

そう、この時すでに鈴木Aとその妹は同じ異能力を持っているのだ。

姉妹が喧嘩をし、異能を使うとならば特務課で言う『特異点』が起こる。

妹の異能は、まだ未完成であった。
下手をすれば、命がなくなってしまう。

Aの異能は、ほぼ完成系に近く、自身で操る事も出来るようになってきた。

両親はそんなAに一切の妥協を許さず、護身術を身に付けさせるため、日々教育し続けた。

そんな、Aが羨ましかった妹は、ついに決心する。

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お姉ちゃんを、殺そう

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両親からの愛を沢山もらったのは妹の方である。

それ故にも関わらず、両親の愛を独占したいという気持ちに押され、ついに実の姉を殺そう。と言う計画を立てた。

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ーー数週間後の事である。

妹が、その計画を実行した。

悲劇は、もう始まっている。

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