恋と愛と依存【轟焦凍】 (ページ19)

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( side todoroki )

お風呂から出ると携帯に着信履歴があった。
事務所からの電話だったのですぐに掛け直すと、明日急遽仕事に出て欲しいとの事だった。
ヴィランが出たらしいが未だ捕まっていないらしく、早急に対策を取る必要があるらしい。

先に約束してたのはAなのに申し訳ない。
とりあえず、Aに話すか。

リビングに戻るといつもの場所でテレビを見ているAに声をかける。

「A」

『ショートさん、おかえりなさい。』

「明日のことなんだがさっき事務所から電話があって仕事になっちまった。悪りぃ。」

『…そうなんですね、仕方ないです！お仕事がんばってください！』

「代わりと言ってはなんだがつぎの休みにおいしいもの食いに行こう」

『約束ですよ！』

少しの嫌な顔もせず仕事を応援してくれるAと美味しいものを食べに行く約束をするととてもニコニコと嬉しそうにしている。

…可愛いな、なんて思うことが増えた。

まだ１ヶ月も経ってないが２人でいられるここは俺にとって心落ち着く場所だ。

『ショートさん、髪の毛乾かさないんですか？』

「…忘れてた」

『じゃあ、今日は私が乾かしてあげます！』

「なら、頼む。」

『任せてください！』

髪の毛を人に乾かしてもらうことなんて美容室くらいでしかないからか少しソワソワするが、Aに触れられていると落ち着く。

眠気を誘うような暖かい心地の中、少しの間目を閉じた。

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