恋と愛と依存【轟焦凍】 (ページ16)

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あの事件から数日間ずっとショートさんに元気がない。
最初は疲れているのだろうと思っていたけど続けば続くほど疲労だけじゃないのだろうと確信した。

ヴィランは私を殺そうとしていた。
だけど、ショートさんはそんな私を救ってくれた。

ショートさんに助けられるのはもう２度目だ。
私にとってショートさんは正真正銘のヒーローだ。

そんなショートさんに早く元気を出して欲しい。

だから、ショートさんが早く帰って来られる今日！
私は蕎麦を作ることにした！！！

蕎麦を作り、ショートさんを待つ。

ガチャッと鍵が開く音がして玄関まで出迎えに行く。

そこには花束を持ったショートさんがいた。

『お、おかえりなさい。』

「ただいま、A。これ。」

『あ、ありがとうございます…？』

「もっとかっこよく渡せればよかったんだけど、な」

『でも、どうしたんですか？』

「こないだの事とそっけなくしちまったこと謝りたくて」

『…ショートさん、ご飯にしませんか？』

「あぁ、そうするか」

『少し温めておくのでその間に着替えて手洗ってきてくださいね』

少し温め直しつつも温かくはならないように微妙な調節をする。
お皿に移し、テーブルの方に持って行く。

手を洗い戻ってきたショートさんは椅子に座り目を輝かせた子供のような表情をする。

「蕎麦、か」

『好きだって言ってたので…』

「大好きだ。…食べていいか？」

『はい、食べましょう！』

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