Who am I ？ 14 (ページ29)

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(2014年)

(MG side)

SEVENTEENプロジェクトのメンバーに女の子がやってきて、俺たちが仲を深めてきた頃。

日本人だと言うAはそんなことを微塵も感じさせない程、韓国語が上手くて、それに初めて会った時よりも日々上手くなる。たくさん勉強しているのだと本人は言うけど、同じ海外メンバーでもあるミョンホは、どうしたらそんなに上手く喋ることができるのかとよく聞いていた。

『明浩の話し方だって凄く素敵だよ。可愛らしいし』

俺たち97ズで集まってご飯を食べながらそんな話をしていた。少しミョンホは不服そうだったけれど。

そんな話をして数日過ぎた頃。今日は男女合同レッスンらしい。Aも今日は参加している。俺だけのレッスンではないレッスンの時には、極力絡まないが俺たちの、いや、Aからの約束だった。

なんでだって抗議したこともあるけど、『これはみんなのためだから』とAは言ってたっけ。

MG「アンニョン、A」
『アンニョン』

唯一許されているのは朝の挨拶だけ。Aはひとり、荷物をしっかりと端の方に纏めて、綺麗な髪をひとつに纏めていた。

DK「Aヤ、アンニョン」
『ソクミナ、アンニョン』
DK「そういえば、昨日…」

いつものペースでソクミンが話しかけようとするとAは小さく頭を横に振って、それに気付いたソクミンは少し悲しそうに「また後で」と俺の方に歩いてきた。

DK「Aと話せなかった」
MG「こういう時は仕方ないよ」
DK「ああいうところ、真面目過ぎなんだよ」
MG「うん。分かる」

遅れてミョンホもやってきて、その後ろにはスンチョルとウォヌも居た。Aはいつになったら周りを気にせずに俺らと話してくれるんだろう。とりあえずレッスンが早く終わってくれないかと思いながらいつもの立ち位置に付いた。