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(2023年)
今年の旧正月も少しだけ纏まったお休みをもらえるらしい。みんなそれぞれ何をするのか聞けば、実家に帰る人たちがほとんどで、その中でもミンハオは今年は両親が韓国に来てくれると言って嬉しそうだった。
わたしはどうしようかな。日本に帰っても良いし、でも日本は休みの文化は無いから家族や友達と予定が合わないならこっちで好き勝手に楽しく遊んでも良い。どちらにしたって楽しいだろう。なんて考えていたら、ちょうどのタイミングでスマホが震える。
『もしもし』
「もしもし、A？今年の旧正月休みの時、家族で休み合わせたからそっち行くことにしたから」
『え？なんて？！」
「だから、次の旧正月。みんなで行くから、韓国に！」
お兄ちゃんからかかってきたその電話に状況が理解できない。旧正月文化のある国では大抵どこでも休みだけど、さっきも言った通り日本は違う。普通に仕事だってあるはずなのに、妹に、娘に会いに行くと言えば、会社が休みを許可してくれたと言う。なんて会社だ。(いや、ものすごく有難いんだけど)
「久しぶりにメンバー何人か会われへんかなぁ」
『こっちに残ってるメンバーも居るから会えると思うよ』
「分かった！楽しみにしてるわ」
『はーい』
素っ気ない返事に聞こえたかもしれないけれど、これでも凄く楽しみだ。家族が韓国に来るなんて一体いつぶりだろうか。
DK「お、なんかテンション高いね」
『旧正月に家族がこっちに来てくれるんだって』
DK「わぁ！良かったね！」
JH「えー、僕京都行くからキーと一緒に日本に行こうと思ってたのに」
『ごめんね、オッパ。今年は韓国生活です』
JH「韓国生活って」
ジョンハンはハハッと笑っていた。前に家族旅行で京都に行くと言っていたっけ。みんなそれぞれ楽しい旧正月が待っている。
『よし、今日も頑張ろ〜！』
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作者名：柚紀
| 作成日時：2022年12月26日 11時
