Who am I ？ 14 (ページ15)

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(DK side)

それに微笑みながらミョンホが「じゃあ、どうする？」と聞けば『明浩、場所変わってほしい』と言って。まるで怒られた子犬のように小さくなったキーが僕の隣に戻ってくる。

『ソクミナ、ごめんね…？わたし、ミンギュのこと好きじゃないよ』
MG「それは言い方違うくない！？俺のこと嫌いみたいじゃん！」
MH「はいはい。ミンギュは今は黙っておいてね。はい、飲んで」
DK「僕、怒ってるんだよ」

実を言えば、もうそんなに怒ってはいないんだけど。あまりにも子犬のようなキーが可愛らしくて意地悪をしてしまっている。男の性なんだよね、きっと。ほら、昔から。好きな子ほど意地悪したくなるものだから。

『ごめんなさい…。わたしが1番好きなのはソクミニだよ…？』

普段なら照れて言わないようなことも酔っ払っているキーには関係ないらしい。「聞いてる俺らが恥ずかしい…」と言いながらミンギュはビールを流し込んでいた。

DK「ミンギュより？」
『うん。ミンギュより』
MG「俺が悲しくなるんだけど？」
『もう許してくれない…？Aのこと嫌いになっちゃった…？』

自分のことを自分の名前で呼ぶキーは、練習生の時以来だと思う。相当酔っ払っているらしい。大きなビー玉のように綺麗な瞳の中にジワジワと涙の膜が張ってきて、ああ。ちょっとやり過ぎちゃったかな、なんて。

DK「ごめん、ごめん。意地悪し過ぎちゃったね。嫌いになるわけないよ。でも僕よりミンギュのこと優先したのはちょーっと嫉妬した」
『ごめんね、ソクミナ』
DK「ん。仲直り」

2人が見ているなんて関係ないとでも言うように、手を広げれば勢いよくキーが飛び込んできて。きっと明日には忘れているんだろうけど。そんな様子を見ていたミンギュとミョンホは気まずそうに「俺たち、先に帰ろうか？」と苦笑いを浮かべていた。

＊＊＊
以下、作者より。
TMIですが、最初はこの話を先に出して、340話を後に出す予定でした。
ドギョムがキーに嫉妬して、じゃあ僕も嫉妬させちゃおう〜！みたいなお話にしようとしていたのですが、気が付けば、あのような話になっていたため、こちらのお話を後に出すことにしました。
いつかドギョムがわざと嫉妬させちゃうようなお話も書ければいいなと思っています。
以上TMIでした。