・自業自得 ページ31
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昼、4人でラーメン食べに行こうってなって各々任務終わりに集合。あとは硝子待ち。
小さな噴水の前、待ち合わせスポットって事もあって待ち人は多かった。その中の1組が俺ら。
「遅いな。」
『仕方ないよ。』
ヤニカスのくせに仕事は一人前。(←最低)
忙しい硝子様だこと。
「悟くん!」
声に振り返るといつの日か遊んだ女が駆け寄ってきた。
忘れるはずもない、遊び相手の中では会った回数が一番多い女だった。
「久しぶりだね。全然連絡返してくれないしどうしたのかと思ってた。」
「どうしたのってもう遊ばないってちゃんと言ったろ。」
Aの事を好きになってから遊んでた女とは全員関係を切った。連絡先ももちろん消した。
Aにはその事もちゃんと話してから付き合った。だからやましい事は一切無い。
「好きだって言ってくれたのにあんなメールで終われるわけ無いでしょ。」
「オイ触んな、」
『…傑、硝子迎えに行こ。』
「え、いいけど……悟ちょっと行ってくるね。」
「…ごめんすぐ行くから。」
Aが傑の手を引いて俺たちから離れた。
多分Aなりに気を遣ってくれたんだ。
クッソなんで傑はAと手を繋げて俺はこんな女に触られてんだ。あー……自分の巻いた種だ、ちゃんと終わらせないと。
「今の友達?」
「彼女と親友。」
「へぇ〜彼女さん親友くんと手繋いでたけど、」
「だからなんだよ…2人の事信頼してるから別に何も思わねーよ。」
むしろAのそばに寄っていい男は傑だけってぐらいには信頼してんだよな。
「私、悟くんの事本気で好きだったんだよね。」
「俺は遊びだって言ってたろ。」
「最低ね。好きって言ってくれてたのに。」
「あ"ーもう悪かったって。ごめん。」
振りかざされた手を俺は術式を使わず受けた。
それはもう脳が揺れるぐらい痛かった。
「お幸せに」と一言。それだけ告げられて女は去った。…泣いていた。
「派手にやられたな。」
「…いつから見てたんだよ。」
「叩かれるとこ。それは治してやんねーぞ。」
「……ラーメン行くぞ。」
少し離れたところでAはソフトクリームを食べていた。空腹が限界だったらしい。
2人にも顔を見て笑われた。
『自業自得だね。』
「ラーメンは悟の奢りね。」
『特盛り全部乗せ替え玉。』
「餃子と唐揚げも頼むか。」
マジで言い返す言葉無し。大人しく奢らせてもらいます。
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ほわ - こういうのが見たかったんですよ! (2022年4月6日 8時) (レス) @page11 id: cda43d2229 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - とっても幸せな世界観でした♡♡ (2022年2月15日 11時) (レス) @page34 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - riyaさん» ありがとうございます(^O^)もっとキュンキュンしてもらえるように頑張って書き進めていきたいと思います! (2021年9月28日 20時) (レス) id: 1b6f6e5afa (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - キュンキュンします。ごじょるの好感度MAXです。 (2021年9月27日 13時) (レス) @page30 id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - GUMIさん» ありがとうございます! (2021年9月22日 13時) (レス) id: 059a3ecc89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月5日 9時