たんぺーんしゅー

バレンタイン ページ38

「んじゃあ次の取りに行ってくる！」

『おう。いってら』

坂田がまたケーキを取りに行く

よくそんなに食えるよな...

コーヒーを飲みながらそんなことを思う

するとカシャっと音が聞こえた

『？』

シャッター音の方を見ると坂田がケーキが乗った皿を片手にスマホで俺を撮っていた

『...なにしてんだお前』

「いやー...コーヒー飲んでる姿がなんか大人っぽくてつい...w」

席に座りながらそんなことを言う

大人っぽいか...

『...そーゆーお前は無邪気な子供っぽいな』

「そ、う...？」

『おう。』

少し落ち込んでしまった

...やっちまった...

すると坂田が

「...子供っぽい俺...いや...？」

と弱々しく聞いてきた

...天使

『...別に、嫌じゃない。

むしろすき』

普段言わないすきという言葉を使ってみた

「ぁ、ありがと...」

照れながらケーキを食べる坂田

可愛いかよ。

俺の彼女可愛い天使つらっ

『ん。』

くしゃりと頭を撫でると擦り寄ってきた

あぁ...俺の理性が...！

てか周りの人からの視線が痛い

なんかしたっけな


「「「(...美味しいっす。ありがとうございます)」」」←







「ありがとうございました〜」

お店を出ると冷たい空気に晒される

『うぁー...さみぃ...』

「そやねーw」

坂田の手を握りながらゆっくり歩く

「...あ！すげー！」

俺の手を引っ張りながらイルミネーションの所に行く

『あ、おい！』

速いこいつ...！！

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