優等生の片割れは

＊〜16話 ページ17

貴女｢それじゃあ、用意してきますね。｣

外で待って貰う訳にもいけないから、リビングに上がって貰う。時間もあるみたいだし、お茶とお菓子を用意して二階にあがった。

貴女｢………｣

お泊まり会なんて、初めてするな…
会ったばかりでも、すぐに打ち解けようとしてくれる人なんて見たこと無かったから

……セカイの事も、伝えた方が良いのかな
そこまで伝える必要はないかも。

私のつくった場所じゃないんだし…ただ、行ったことあるってだけなんだから

貴女｢…………｣

一階へ降りると、皆が立ち上がって
棚を見ているのがわかった。

貴女｢…何してるんですか？｣

えむ｢！！Aちゃん、この人…朝比奈先輩！？｣

貴女｢？…ああ、私の姉だよ。｣

4人で撮った家族写真を飾ってある。
言ったことなかったんだっけ…

司｢朝比奈の妹だったとは…！！｣

類｢あまり姉妹で似てはないんだね。｣

寧々｢でも、両方綺麗な顔してる…朝比奈家の顔面偏差値高すぎなんだけど…｣

皆それぞれ、感想を言っていく。

貴女｢…………そうですね、私は父親似ですから｣

まふゆと…お母さんと似てる場所と言えば、髪色くらいかな。あとは髪質も私はストレートだし…
特にないかもしれない。

寧々｢…A、次私の家に行こう。｣

貴女｢うん。わかった｣

鍵を閉めると、皆がそれぞれ歩き出す。
…なんで、手を握ってるのかな…寧々。

貴女｢……寧々。｣

寧々｢なに？｣

貴女｢どうして、手を繋いでるのかなって。｣

寧々｢………！！！？？！？｣

無意識だったのか、ﾊﾞｯ!!!と手を離した。
その瞬間顔色を悪くさせる

寧々｢ちっちが…！嫌だったからじゃないから！！！！｣

貴女｢大丈夫だよ。気にしてない｣

寧々｢……やっぱり、繋いでおく。
Aすぐどっか行きそうだし…！｣

どちらかと言えば、寧々の方が迷子になりそうなんだけど………まあ……嫌じゃないし、いいかな

軽く手を握り返すと、ビクッと肩が揺れる。
でもどこか嬉しそうだった。

その後は、私と寧々をみた鳳さんが、いいなー！！あたしも繋ぐ〜〜！！！！！と参戦してきたり、
じゃあ皆で繋ごう〜！！と
神代先輩と天馬先輩の手を掴んだりと賑やかな状態で寧々の家まで行った。

不思議と、周りの目を気にしなかった…
やっぱり、皆といるのは私にとって…
凄く心地いいのかも…

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