優等生の片割れは

＊〜13話 ページ14

貴女｢…いいよ、友達……なろって、言ってなるものかわからないけど…｣

寧々｢！！じゃ…じゃあ……Aって、呼ぶっ｣

貴女｢…私も、寧々って呼ぼうかな。｣

そう言えば、嬉しそうに笑った。あ…笑ったら、
可愛らしい顔になるんだな…

寧々の顔ちゃんと見たのも、今回が初めてだし

普段は大人びてるけど、笑うと年相応の顔になって…
何だか、力が抜けた…

貴女｢………あ…｣

スマホに着信が入る。相手は……お母さん…

貴女｢…お母さん、どうしたの？｣












内容は、私にとって衝撃だった。



まふゆと一緒に、親戚の家へ行ってくるとの事だった。


母『Aは、勉強が忙しいでしょ？だから私達だけで行ってくるわね。4日家に居ないけど、Aなら大丈夫でしょ？何かあったら連絡してね』

そう言って電話が切れた。

………何で…何時も、3人だけなの……？

私だって……………家族の………一員じゃ……？



寧々｢…A……？｣

心配そうに名前を呼んでくる寧々。

貴女｢……｣

寧々｢どうし…たの？｣

貴女｢…ううん、何でもないよ。
家族が4日家を開けるんだって。｣

そう言って笑えば、向こうにいた先輩達も駆け寄ってくる

司｢朝比奈、家に一人なのか？｣

貴女｢はい、でも慣れてるから…大丈夫です。｣

《慣れてるから》と言う言葉に、眉を寄せる類。
その言葉に、どこが疑問を持ったのだ。

類｢慣れてるからって、家に一人になるのは当たり前のような事なのかい？｣

貴女｢ほぼって訳じゃないですけど、基本的に
休日は一人が多いです。｣

夜も、3人で夕飯に出掛けるし

…最後に、4人で出掛けたのは何時だったっけ
思い出すのもやっとなくらい昔だ

卒業式だって、入学式だって…
おめでたい行事の時だって、何時も私の時は………

類｢…………｣

気付かないうちに、ギュッと腕を握りしめているA。類が司に耳打ちをする。

司｢…それはいい考えだ！！朝比奈、4日の間
オレの家に来ないか？｣

えむ｢お泊まり会！！？じゃあじゃあ！！！あたしのお家に2日、司くんのお家に2日がいいなー！！！｣

目をキラキラさせながらそう言ったえむ。

貴女｢…会ったばかりだし、いきなり家にお邪魔させてもらうのは…｣

類｢会ったばかりだけれど、僕たちはもう仲間だろう？｣

寧々｢Aと私達は、と…と……っ友達でも、あるんだから…！！！！｣

…仲間…ともだ…ち…………

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