＊上書きだけじゃ物足りない ページ16
＊少しピンク表現入ります
「んん！ぁっ…！」
「っは…」
酸素を求め少し開いた隙に舌を絡めとり、角度を変え何度も口付 けを繰り返しながらむさぼるように食らいつく
軽く目を開けAを見るが、大きな瞳に涙を溜めて必死にもがいていた
あぁ、また泣かせてしまったと遠くに思いながら、でもその涙すら欲 情をかき乱す材料でしかなくドロドロとした嫉妬心と独占欲が溢れる
「んっ…スモ…っさ…ん、ふぁっ」
「Aっ…(あークソっ、止まんねェ)」
その声に名を呼ばれ、夢中になって繰り返すキス
部屋に響く水音
涙目のAと目が合いぞくぞくした
そしてこの感情に息苦しくなり最後にリッ プ音を付けて口を離すと2人の間に銀の糸が繋がった
「っはっ…はぁっ…ぅ」
「っ…」
目の前のAはボロボロと涙を流す
正気を取り戻したスモーカーはそれを見て一気に後悔が押し寄せる
押さえつけていた腕は赤くなっていて、何をしてしまったんだと頭を抱えた
「っすまねェ…。」
「っちがっ…スモーカーさっ…待って」
立ち上がろうとするスモーカーの腕を引っ張り引き止めたAはそのままスモーカーの首に抱きついた
「待ってよっ…勝手に…止めないでっ」
「は…何言ってんだ」
「スモーカーさんが…好きだからっ…イヤじゃなかった、からっ」
「っ！！」
まさかの発言に固まり、頭の整理が追いつかないスモーカーにAは不安げに顔を覗き込んだ
「…本気で言ってんのか？」
「嘘言える状況じゃないじゃん…」
「…10以上は離れてるぞ」
「今更？気にしたこと無かったけど」
「…俺ァ、嫉妬深い男らしいが」
「ふふっ…意外だったね」
だんだん距離が近づく2人
鼻先が当たり、「あァ、お前だけにな」とスモーカーの口角が上がりまた長い口 付けをした
嫉妬心はいつの間にか消えたが独占欲はまだまだ物足りないらしい
[番外編に続きあり]
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「なんで私下着だけだったんだっけ」
「知らねぇぜ俺ァ。入ってきたらその格好だった」
その後2人はベッドでだらだらとしていた
ちゃんとスモーカーの腕枕付で
「そう言えば昨日…」
昨夜の話をするとバカなのかと頭を小突かれた
むっとして振り返ればキスしながら覆い被さるスモーカー
「忘れった。これは書き換えとかねェと」
視界に広がる白銀色が見えた後、肩にチクっと何回か痛みが走り紅い跡が残った
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月16日 15時
