決意の紅 ページ2
『目…覚まして』
『"私たち"…見つけて』
『お前が…最後の…なんだ』
『生き続けてくれ…』
チュンチュン…
差し込む朝日に目を覚ます
見慣れた景色に安堵の溜息をこぼし、ベッドから降りシャワーを浴びに浴室に向かった
頭から被ると、足元に流れ落ちていく水を見つめた
ますます鮮明になっていく夢の声はだんだんと現実味を帯びている気がした
そして見えた景色は、なにか懐かしい感じがした
「…私たちを見つけて、か…」
ぼそっと呟いてAは何かを決心するように目を瞑った
そして開いた瞳は、また紅く染まっていた
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「ていやぁー！！」
「ほれ！！まだまだ動きが鈍いぞ！もっと気合い入れんか！」
「はいィ！！」
海軍本部 道場
コビーとヘルメッポは、ガープにしごかれる毎日を送っていた
「よォし。少し休憩じゃ！わしゃァ用があるから行くが、あとは頼んだぞボガード」
「はァ…どうせサボりでしょう。」
「やかましいわい」
「ハァッ…ありがどうございまじだっ…」
ガープが出ていくとその場に倒れ込んだ2人はゼェゼェと息を切らしていた。ボガードも少し外す、と出て行ったが入れ違いに入ってきたのはAだった
「おつかれーい」
「あっ！A中将！」
「うぇえ？！」
「いいよいいよゆっくりしてて。はい、差し入れ」
慌てて起き上がろうとする2人を止めて、持ってきた差し入れを手渡した
「Aちゃんお手製の栄養スムージーだよん。あとプチシュークリーム」
「ありがとうございます！」
「毎日大変だねぇ。ガープさん容赦ないでしょ？」
「ははは…僕たちがまだまだなだけですっ」
「いや、ありゃ殺る気だぜェ…」
「あはは。間違ってわないだろうね」
シュークリームを1つつまみAは笑う
コビメッポはぶるっと体を震わした
「それにしても…コビー成長しすぎじゃない？なんか私より背伸びてない？」
「ははっ。修行をつけてもらうようになってからすごく伸びてきちゃって…」
「イケメンが増してるよ！モテるでしょ？」
「イヤイヤ！！そんな事ないですよ！」
「へぇー？メッポは相変わらずだね」
「うるせェな！！」
「あはは」
楽しく談笑しているとボガードが戻ってきたのでAは立ち上がる
「じゃまた…
「A、ヒマだろう？たまには鍛錬していけ」
「…いいよ」
「！！」
コートを脱ぎ捨てたA
その背中には何か決意が溢れていた
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月16日 15時
