あの二人、デキてるってよ (ページ6)

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職員会議② ページ6

山田、知念、中島、岡本の4人、通称『Sen!Say!7』(先生セブン)がわちゃわちゃを繰り広げている間に、藪と伊野尾の争いはクライマックスに達していた。

「やぶぅめ！いつもいつも光とイチャイチャしやがって！見てるこっちが恥ずかしくなるんだよ！」

「伊野尾お前も雄也にデレデレじゃねえかよ！！」

やいのやいの言っているところに、中島から"秘策"を授かった髙木が現れる。

「あ、たかぎ・・」

髙木は伊野尾に呼ばれると、すかさず伊野尾の腰に手をまわし、もう片方の手を伊野尾の耳の横に当て、囁く。

「...俺のために、俺だけのために、頑張れよ。慧。」

「っ！！...............12月22日の職員会議を始めます。藪理事長、今週の行事予定についてご説明お願いします。」

まるで人が変わったかのように仕切り始めた伊野尾。表情がキリッと凛々しくなってはいるが、両耳がとても赤いところを見ると、無理やり気持ちを切り替えて感情を抑えているようだった。

「ちょろいなお前。えー、今週は抜き打ちで不審者対策訓練があり、各自メールした資料に目を通しておくように。それから～」

そこから職員会議は滞りなく終了し、騒がしかった職員室も仕事モードに入った。