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*
「豪炎寺、くん」
「一緒に帰らないか？」
適当な理由をつけて断ろう。そう思っていたのに、彼のいつになく優しい瞳を見て、何も言えなくなってしまった。
「…うん、いいよ。今日は部活、お休みなんだね」
「ああ。行こうぜ」
豪炎寺くんの手が、何のためらいもなく私の手をすっと掴む。
え、と思った次の瞬間には、私は彼に引っ張られる形で歩いていた。
驚く暇もないくらい、素早い自然な動きだった。
触れられている部分が、火傷しそうなほどに熱い。嫌でも鼓動が高鳴っていくのが分かった。
「如月は、部活に入っていないんだよな？」
唐突に、豪炎寺くんが話を切り出した。
「うん、そうだけど。どうして？」
「サッカー部のマネージャーが一人、急な転校で居なくなってしまってな。お前を誘おうと思ったんだ。」
豪炎寺くんが私を見つめる。夕陽に照らされた顔は、穏やかに微笑んでいた。
色んな部活に興味はあったが、中でも運動部のマネージャーは特に憧れだった。
ましてや豪炎寺くんからの誘いだ。断る理由なんてない。
けれど、勉強に差し障るからと、部活動は父親が許してくれていなかった。
……また、父親の言いなりにならなければならないのか。
「それは、嬉しいけど……私じゃなくても、やりたい子はたくさんいるんじゃない？」
「まあな。けど、マネージャーは大事な仕事だからな。信頼している人に頼みたいんだ。円堂も、お前に来て欲しいって言ってるんだ……どうしても、ダメか？」
ぎゅう、と握られている手に力がこもる。真剣な物言いと眼差しに、胸が熱くなった。
"信頼している"という彼の言葉が、あたたかく、じわりと心に浸食する。
こんな私でも、必要としてくれている人がいるんだ。
「……如月？」
気がつけば、私はぼろぼろと涙を流していた。
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チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» 私も杳覇さんが大好きです〜〜〜！！（号泣）鬱陶しいなんてとんでもないです！これからも気が向いたら気軽にコメントしちゃってください！続編の方でもどうぞよろしくお願いします！(*´∀｀*) (2020年5月16日 18時) (
レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 豪炎寺くんが最初っから最後までカッコ良すぎる大好きですこのお話！！！ひえええ次回最終回！？ううっ…楽しみに待ってます(´；ω；`) 短期間で三度目のコメントすみません…！！鬱陶しくなったらいくらでも無視して下さって構いませんので！！チェレステさん大好きd(( (2020年5月14日 20時) (レス) id: 14ae3b839b (このIDを非表示/違反報告)
チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» あああ二度もコメントをしてくださりありがとうございます！！とても励みになります(号泣)貴方様のような素敵な読者に楽しでもらえるような執筆を目指してこれからも頑張ります！！どうぞよろしくお願いします！！！ (2020年5月14日 11時) (レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - ああああ豪炎寺くんすでに最高っ…！！すみません感情が昂ってしまい思わずコメントしてしまいました……！！続きが凄く楽しみです！！ずっと応援しています！！ (2020年5月12日 22時) (レス) id: 14ae3b839b (このIDを非表示/違反報告)
チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» まだ見てくださっている方がいらっしゃったとは…！！！感謝感激です！！ありがとうございます更新頑張ります！！！ (2020年5月9日 10時) (レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェレステ | 作成日時：2018年6月11日 21時
