夜のしづかを荷造りしよう【基山タツヤ】☆リク ページ34
※高校生設定
*
「んじゃA、留守番よろしく頼むわね。明日の夕方には帰るから。」
「はーい。いってらしゃい！気をつけてね！」
姿が完全に見えなくなるまで、母親を見送る。その後、私はすぐにポケットからスマホを取り出して、メッセージを送った。
A来ていいよー!!
タツヤ了解
程なくして、タツヤ＿＿＿＿＿私の自慢の彼氏＿＿＿＿＿が家の前に姿を見せる。
「やあ、A。なんだか、悪いことをしている気分だよ。」
「いーのいーの！こんなチャンス、滅多にないんだから！どうぞ入って！」
タツヤの腕を引っ張ると、彼はふっと口元を緩めて微笑んだ。
「そうだね。滅多にない機会は、楽しまなきゃ損だね。お邪魔します」
私の両親は昔から厳しくて、門限は高校生なのに7時、出かける時には「いつ、どこで、誰と」を必ず報告する決まりがあった。
友達と遊ぶのですらそんなだから、もちろん「彼氏とデートしてきます！」なんて言えるわけもなく。(彼氏がいることが分かったら、両親は発狂するに違いない。)
お互いの部活が忙しいことも相まって、付き合い始めてからなかなか二人で遊ぶ機会に恵まれなかった。
そんな折、父親は出張、母親は実家に用事があるとかで、両親とも家を空けるという絶好のデートチャンスが到来したのだ。
時間を気にしなくていいので遠出することも考えたが、思い切っておうちデートを提案してみると、タツヤは快く了承してくれた。
両親と鉢合わせすることのないよう、タツヤには私が連絡してから家に来てもらうように、段取りを決めた。そして、今に至る。
「高校生にもなって、自由に遊べないなんてね。ほんと嫌になっちゃう。過保護すぎだと思わない？」
「ふふ。それだけ、ご両親はAのことを大切に思っているってことだよ。」
そうかなぁと思わず反論しそうになったけど、タツヤの全てを悟ったような優しい笑顔に、言葉を飲み込んだ。
「……そうだね。何か、飲む？ウーロン茶とオレンジジュースとコーヒーと紅茶くらいしかないけど。」
「はは、4つも選択肢があるじゃないか。それじゃ、僕は紅茶はお願いしようかな。」
「はーい。ちょっと待っててね！」
そうだ。辛いとき、悲しいとき、苦しいとき。いつだって一番に味方になってくれるのは、家族だ。タツヤは、その家族の絆の強さを誰よりも知っている。
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チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» 私も杳覇さんが大好きです〜〜〜！！（号泣）鬱陶しいなんてとんでもないです！これからも気が向いたら気軽にコメントしちゃってください！続編の方でもどうぞよろしくお願いします！(*´∀｀*) (2020年5月16日 18時) (
レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 豪炎寺くんが最初っから最後までカッコ良すぎる大好きですこのお話！！！ひえええ次回最終回！？ううっ…楽しみに待ってます(´；ω；`) 短期間で三度目のコメントすみません…！！鬱陶しくなったらいくらでも無視して下さって構いませんので！！チェレステさん大好きd(( (2020年5月14日 20時) (レス) id: 14ae3b839b (このIDを非表示/違反報告)
チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» あああ二度もコメントをしてくださりありがとうございます！！とても励みになります(号泣)貴方様のような素敵な読者に楽しでもらえるような執筆を目指してこれからも頑張ります！！どうぞよろしくお願いします！！！ (2020年5月14日 11時) (レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - ああああ豪炎寺くんすでに最高っ…！！すみません感情が昂ってしまい思わずコメントしてしまいました……！！続きが凄く楽しみです！！ずっと応援しています！！ (2020年5月12日 22時) (レス) id: 14ae3b839b (このIDを非表示/違反報告)
チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» まだ見てくださっている方がいらっしゃったとは…！！！感謝感激です！！ありがとうございます更新頑張ります！！！ (2020年5月9日 10時) (レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェレステ | 作成日時：2018年6月11日 21時
