SWEET NIGHTMARE 【野坂悠馬】☆リク ページ15
*
とある日曜日の昼下がり。
部活からの帰り道で、僕は不思議な女の子に会った。
左目に包帯を巻いていて、病院で着るような白い服に身を包んでいる。
病院を抜け出してきたかのような格好に、思わず目を瞬いたが、そのまますれ違う。
が、突然、女の子が振り返って言った。
「...わたしが、見えるの？」
「えっ？」
「やっぱり、見えてる...！」
彼女は頬を上気させて叫んだ。
僕がどういうことか尋ねると、彼女はぽつりぽつりと話し始めた。
目が覚めたら、いつの間にか幽霊のような存在になっていた、というのだ。
誰かに声をかけても気づかれない、物を持とうとしても手がすり抜けて持てない...などなど。
僕には姿は見えるけど、彼女が直接触れることは、やはりできないようだ。
「でもね、"私"はちゃんと、生きているの」
「生きている...？」
「...病院のベッドで、ずっと意識不明のままだけど...」
交通事故にあって運ばれてから、ずっと目を覚ましていないのだという。
「それじゃ、幽体離脱、みたいな...？」
「そうなるね...」
僕はうーん、と真面目な顔になって考えこんだ。
「どうしたら元に戻れるのかな」
「私も色々と...ありとあらゆることをやってみたんだけど...上手くいかなくて...」
ため息をつく彼女に、僕は言った。
「...僕、これから君がいる病院に行っていい？」
「え？」
「本物の君に会ってみたいと思ったんだ。それに君が身体に戻れるように協力したいな、って」
彼女は息を呑んで言った。
「...ほんとに？いいの？」
「うん。こうして会えたのも、何かの縁だしね」
にっと笑ってみせると、彼女も初めてふわりと微笑んだ。
「ありがとう...貴方は、優しい人ね。」
彼女の柔らかな笑顔に思わずどきりとしつつ、僕は尋ねた。
「...名前、聞いてもいい？」
「如月 A。貴方は？」
「僕は野坂悠馬。よろしくね、Aちゃん」
こうして、僕とAちゃんは知り合った。
*
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チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» 私も杳覇さんが大好きです〜〜〜！！（号泣）鬱陶しいなんてとんでもないです！これからも気が向いたら気軽にコメントしちゃってください！続編の方でもどうぞよろしくお願いします！(*´∀｀*) (2020年5月16日 18時) (
レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 豪炎寺くんが最初っから最後までカッコ良すぎる大好きですこのお話！！！ひえええ次回最終回！？ううっ…楽しみに待ってます(´；ω；`) 短期間で三度目のコメントすみません…！！鬱陶しくなったらいくらでも無視して下さって構いませんので！！チェレステさん大好きd(( (2020年5月14日 20時) (レス) id: 14ae3b839b (このIDを非表示/違反報告)
チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» あああ二度もコメントをしてくださりありがとうございます！！とても励みになります(号泣)貴方様のような素敵な読者に楽しでもらえるような執筆を目指してこれからも頑張ります！！どうぞよろしくお願いします！！！ (2020年5月14日 11時) (レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - ああああ豪炎寺くんすでに最高っ…！！すみません感情が昂ってしまい思わずコメントしてしまいました……！！続きが凄く楽しみです！！ずっと応援しています！！ (2020年5月12日 22時) (レス) id: 14ae3b839b (このIDを非表示/違反報告)
チェレステ(プロフ) - 杳覇さん» まだ見てくださっている方がいらっしゃったとは…！！！感謝感激です！！ありがとうございます更新頑張ります！！！ (2020年5月9日 10時) (レス) id: 2dc5e30747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェレステ | 作成日時：2018年6月11日 21時
