僕らが強く。

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柊生side





疲れた。
なんていうか、日々の生活に。





歳かな。





…違うよな。
楽しい出来事がないからだ。





それなりにラジオの仕事をもらって、
それなりにテレビのお仕事をもらって、
それなりに柊生チャンネルのお仕事もして。





たまに、クラブでDJなんか回して。





それなりの人生。
稼げているし、俺の事を好きでいてくれてるファンもいる。





何が足りないんだろう。
苦労はない。不自由もない。





だけどたまに、言い表せない喪失感に襲われる。





1人で勝手にどん底に落ちて、心が真っ黒に染まる。
寝て起きたら、それは少し治まって"今日も頑張ろう"と自分に言い聞かせる。





そんな毎日、疲れるに決まってる。
毎朝、逃げたいって思う。





だけど俺には、その"逃げ場所"がない。





だから、逃げたいって思った瞬間に"どこに？"ってなって、その時点で終了ってわけだ。





逃げる場所がないから、俺は働くしかない。
鉛みたいな体を無理やり動かして、元気を振りかざして仕事する。





仕事してる時間は好きだ。
その事しか考えなくて済むから。





だけど、今日はオフ。





今日に限って、オフ。





柊「……」





匠海から、1年ぶりくらいに電話がかかってきた今日に限って、オフ。





神様は、俺をどうしたいんだよ…？


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