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大智side
曲を作り始めて2時間ほど経ったとき、大きい音をたててドアが開いた。
大「っくりしたぁ……え、」
匠「…」
ドアのところには、肩で息をしていると匠海がいた。
大「え、え?仕事は?」
匠「いま休憩中。大智がいそうなスタジオ片っ端から探してきた」
いやいや、何言ってんの?何してんの?
天下の北村匠海様がそのバリバリセットした髪で、メイクで、なに街中走っちゃってんの?
頭が混乱して、匠海の行動が意味わからなくてフリーズしていると、匠海が俺の手を握ってきた。
大「え、」
匠「一緒にやろう、大智」
大「…は?」
匠「1からもう一度始めよう、DISH//」
そう言う匠海の目は、まさに曇りなき眼って感じで惹き込まれそうになってしまった。
大「……いや、何言ってんの、」
匠「俺はもう一度やりたい。お前らと一緒に、音楽やりたい。…俺から言い出したことだけど、やっぱり俺DISH//がないと…」
大「勝手なこと言うなよ」
匠「……え」
匠海の熱い言葉に、まっすぐな視線に、丸め込まれそうになるのをギリギリで阻止した。
"勝手なこと言うなよ"
それは、咄嗟に出てきた俺の本心だった。
大「…俺はやらないから」
匠「大智、」
匠海をその場に置いて、まだ1時間余裕があるスタジオを出てきた。
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ましゅまろ(プロフ) - トン助。さん» 初めまして!コメントありがとうございます!とても嬉しいお言葉ありがとうございます、励みになります!DISH//さんと共に、この作品も愛してくださると嬉しいです! (2020年9月14日 15時) (レス) id: de85c83aa4 (このIDを非表示/違反報告)
トン助。(プロフ) - 初めまして。DISH//が大好きで作品を探していたら、この作品に出会いました。文章力と表現力を活かした作品のクオリティに衝撃です。更新本当に楽しみにしています。頑張ってください(^^) (2020年9月3日 20時) (レス) id: 5008114d4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅまろ | 作成日時:2020年8月27日 22時