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匠海side
寝室に入ると、ベッドで昌暉が寝ている姿が見えた。
なんだいたんだ。鍵くらい閉めろよ。
気持ちよさそうに眠っている昌暉に安心して、この部屋をどうにかしようと掃除を始めた。
とりあえずゴミはまとめて、ポストに溜まってる配達物も取り出して、洗い物もした。
片付けを進める中で、なんとなく感じた違和感。
それが確実になったのは、机に放っぽってあった血の付いたカッター。
これのせいで、睡眠薬や見たことのない薬が大量にばらまかれてたことの説明がついてしまった。
すぐに昌暉の元へ行って、ちゃんと息をしてるか確認した。
匠「昌暉!昌暉!!起きろって!」
自分でも引くほど昌暉を揺すると、小さく声をもらしうっすらと目を開けた。
匠「よかった…!!」
昌「……匠海?…なに、してんの…?」
匠「何してんのはこっちの台詞だよ!電話も出ないし既読もつけないし!!心配して来たら変なのいっぱいあるしゴミ屋敷だし!ほんっとにもう…何してんだよ!」
昌「……心配、してくれたの…?」
匠「当たり前だろ。バカ」
解散してから会ってなかった久しぶりの昌暉を、本当に久しぶりに抱きしめた。
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ましゅまろ(プロフ) - トン助。さん» 初めまして!コメントありがとうございます!とても嬉しいお言葉ありがとうございます、励みになります!DISH//さんと共に、この作品も愛してくださると嬉しいです! (2020年9月14日 15時) (レス) id: de85c83aa4 (このIDを非表示/違反報告)
トン助。(プロフ) - 初めまして。DISH//が大好きで作品を探していたら、この作品に出会いました。文章力と表現力を活かした作品のクオリティに衝撃です。更新本当に楽しみにしています。頑張ってください(^^) (2020年9月3日 20時) (レス) id: 5008114d4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅまろ | 作成日時:2020年8月27日 22時