【BL オリジナル】間違えても愛 (ページ26)

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真実ページ26

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「......お前さ、一回寝た相手が忘れられないってことある？」

思い切って悠太に問う。経験も豊富であろうこいつなら、何かしら言ってくれるかもしれないと、淡い期待を抱いて。

悠太は少し間を置いて、はぁー...と長いため息を吐いた。

「...なるほどな。」

まるで全てを察したかのような言い方。

「なんだよ、それ。」

「いーや、お前も苦労すんな〜と思って。」

「は？」

全くもって意味がわからない。こいつに相談したのが間違いだったか、でもその何か知っていそうな口ぶりが引っかかる。

「どういうことだよ。」

「...お前さ、相川となんかあっただろ。」

突然出てきたその名前に、思わず身体が固まる。

なぜ分かった...、そんなにあっさりと...。

「はい、その反応ビンゴ！！」

身体を固める俺を指差して笑ってくる。腹立つな、こいつ。

「いや、なんで相川が急に出てくんだよ。」

声だけでもと、平然を装って聞き返す。

すると、シレッと悠太が答えた。

「だってお前、相川と会ったあの合コンの次の日からおかしいだろ。怪しいと思って相川の名前出してみたら、あからさまに苦そうな顔するし。連絡先俺に聞いてくるし、分かりやすいわ。」

悠太には全部バレていた。そのことが妙に癪にさわるが、そこまで見え見えだった俺もやはりどうかしている。

「その寝た相手っつーのも、相川だろ。」

「......酔った勢いで...」

「それはどうかな。」

「...は？」

どういうことだ。違うっていうのか。

そんなわけないだろう、俺が無理矢理相川を組み敷いていたのを覚えている。あれは確かに...。

「おかしいと思わねぇの？お前普通にノンケだろ。数時間で自分の趣味嗜好が変わると思うか？」

「いや、でも...。酒もあったし...」

「まぁ確かに、あいつの見た目は中性的だよ。それは俺も思う。でもよ、酔って間違えて男を抱くか？普通。」

「...それは......お前結局何が言いたいんだよ。」

「あいつはゲイだ。」

「え...」

瞬間、頭に衝撃が走った。

驚きで声が出ない。

「いや、お前ちょっとは考えなかったのかよ」

呆気にとられている俺を見て、逆に悠太が笑った。

なぜ思わなかったんだろう、自分が過ちを犯したことばかりが頭にこびりつき、考えもよらなかった。

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