【BL オリジナル】間違えても愛 (ページ25)

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違和感ページ25

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俺はあっけにとられて、呆然と相川が去っていった方を見た。

正直、罵倒されたり、叩かれたりくらいのことは覚悟していた。それをされて当然のことをしたと思っていた。でも、相川は＿＿＿

”刺激の強い、その場限りの遊び”

なぜ、そんなことを言うんだ...？あいつの中でのあの行為は、その程度なのか。異性とならば理解出来る、だが同性とだぞ...？
気持ち悪いと思わなかったのか、俺を憎んだり軽蔑したりしないのか？

意表を突く相川の返事に、俺の頭の中は疑問で満たされていた。

ふと、思う。

俺はどう思っていた...？

相川との行為を気持ち悪いと思ったか、否、真逆だった。

正直、今まで経験した誰よりも良かったのは事実だ。全身で相川を求めるような、強い欲＿＿＿あんな感覚、今まで知らなかった。

自分の下で、美しく乱れる姿。どうしようもないほど興奮し、思うままに欲望をぶつけた。

でも、俺は女が好きなはずだった、実際に彼女もいたんだ＿＿

「はぁ.....っなんなんだよ」

自分の気持ちも、相川の気持ちも、全く理解ができない。今の状況にじれったさが募り、髪を荒々しくかき上げた。

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あの日から、一週間が経った。結局本当に相川と大学内で会うことはなく、女子たちが彼を話題にしていることはよくあったが、姿を見ることはなかった。

一方、俺のあのじれったい感覚は一向に消えない。

それを誤魔化すように、女を抱いても、頭によぎるのは相川の姿だった。行為中、目の前の女と相川を比べてしまった途端、一気に冷めて勃たなくなり、途中で帰るということもあった。
お陰で女には勃起不全か、とまで言われたが、そういうわけではない。

ただ自分の中での相川の印象が強すぎたのだ。

自分でもどうかしていると思う。

「なーに辛気臭い顔してんだよ！」

大学の休憩時間中、友人である近藤悠太が何の悩みもないといった風に、話しかけてくる。それがうざったくて、ぶっきらぼうに返してしまった。

「...別に。」

「そんな顔すんなよ、イケメンが台無しだろ？お前んとこの学部の女子たちが、最近噂してたぞ。”加賀宮くん、最近元気ないの?何かあったのかなぁ〜？”って。」

気色の悪い女声を出しながら、悠太が真似る。知るか、そんな噂。

「俺から見てもお前最近変だぞ。...なんかあったか？」

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　涼

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