��.小さな恩人 ページ6
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「ねえAちゃん、今日って今から暇？」
「うん。一応フリーやで？」
「もし良かったらさ、一緒にスタバで勉強しませんか？」
「いいよ！
もうすぐ定期試験やから私も勉強とレポートせなあかんなあって思っとったのー」
撮影の合間、亮くんとAちゃんがソファに座ってカップルのようにイチャついている。
僕は東海オンエアで唯一の年上。Aちゃん以外の奴らとは学校も違う。Aちゃんとも違うんだけどね。
関わりが少ない自分が奴らを知るには会話と観察が必要だと思っていたから、僕は東海オンエアが初めて集合した日にそれぞれの性格や特質を観察していた。
その中でも1番気になるのが亮くんだ。徹也や俊光、しばゆーや夢丸から聞いた話や僕の観察結果から、亮くんという男は女慣れしていると判明している。
例えば撮影の時。
基本的に徹也の家には男女問わず客がいる。今日は徹也の通っていた大学でマドンナと呼ばれる女の子が招かれていた。
「萌ちゃん、徹也臭いからこっちおいで？」
その甘いマスクと心地よい低い声で徹也の女友達を誑かすのも得意らしい。
「お邪魔します……」
「どうぞ」
ニコッと笑うだけで女の心を掴む。
「おい！ 黙って聞いてりゃ酷いことを……。これは女にモテる香りだら！？」
「それで寄ってくるのバカな女だけだから。ねっ？」
あらあら。照れちゃった。
「あ、あの……」
「ん？」
「亮くんって、呼んでもいい……？」
「いいよ！」
ドボン。萌さんが恋に落ちる音がした。ちなみに萌さんは徹也の片想いの相手だったりする。
「徹也平気で3日くらい風呂に入らんから、たまに激臭漂わせるからウザイんだよねー」
「分かる！」
「ちょ、萌ちゃんまで……！？」
徹也が涙目になった時、ピンポーンと家ベルが鳴る。こんな状況だから僕が応対すると……、
「やっほ！」
「Aちゃんお疲れ様」
ネイビーのパーカーに黒のスキニーとコンバース、髪の毛をお団子にしたAちゃんがいた。背中にはこれまた黒のリュックを背負っている。
「こんにちはー」
「あっ、Aちゃん！」
もう1つ分かったことがある。亮くんは思ったよりもAちゃんにベタ惚れ。
Aちゃんがリビングに入ってくるとあっさり萌さんの元から離れ、眩いほどの笑顔で出迎えた。
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みゆし(プロフ) - 最近読ませて頂いてます！パスコードを教えて欲しいです🙇♀️これからも素敵なお話楽しみにしてます (2月11日 11時) (
レス) @page40 id: b2f1dffa53 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説の更新待っています！ (2019年12月14日 1時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - rioyamakawaさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります〜！ (2019年7月23日 10時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説占ツクの中で1番好きです！！これからも更新楽しみにしています！！！ (2019年7月17日 11時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - たむさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります！！！ (2019年6月30日 23時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年6月27日 22時
