♯ ページ5
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中学3年間、ずっと同じクラスだった。ただのクラスメイトだったらしいけど、中1の夏、席替えがきっかけで仲良くなった。
最初は亮の一方的な片想いだった。でも仲が深まるうちにAも自然と亮を目で追いかけるようになり、次第には第三者の目にも両想いを、両片想いを隠せなくなっていった。
「でもAは卒業してすぐに大阪に戻ることが決まっとって、どう頑張っても付き合うことはできんかったんだよな」
それでAは最後まで引っ越すことを言えなかった。
俊光とその家族、Aの親友……
それぞれには事前に報告できても、亮にだけは卒業式後のホームルームまで隠していた、と。
「多分Aが原因なんだよ。亮が女を取っかえつっかえしてたのって」
「忘れようとしてたってこと？」
俊光はうん、と頷いた。
「高校入った途端に彼女作ったのも、遊びに走ったのも全部Aを忘れるためやった。でも成人式前に久しぶりに亮から振ってきてさ、もし岡崎に来る予定があるなら会わせてほしいって。まあ5年経ったし時効やろうって思ってあの場を設けたら、一発でやられとったわ」
この短時間であいつの知らなかった部分を全て知った気分。俺と亮が出会うずっと前に、亮とAは出会っとったんだ……
「亮って器用だけどな、本気で好きな女には不器用なんだぜ？」
俊光は誰よりも近くで2人の満ち引きを見てきたはずだ。もしかしたら本人達以上に再会を喜んでいるかもしれない。苦笑いの中に優しさが滲んでいた。
「……あの2人、どうなるんだろうね」
「どうなるんだろう」
ざわくんと夢丸が心配そうに呟く。
「亮ちん、結構本気だからね。今度は上手くいくんじゃないかな？」
「そうじゃねえと困るわ。また両想いになってほしいし、今度こそ恋を実らせて欲しいわ」
俺達は東海オンエアになった。でもそれぞれが友達で親友で、大切な仲間だ。
「……囁かだけど、応援するか」
「そうだな」
皆の思いはきっと同じ。亮に幸せになってほしい。Aにも幸せになってほしい。今はまだ亮の片想いで恋が実るかなんて分からんけど、2人が納得する結果に転べばそれでいい。
「でも俺らがこの話をしたこと、亮達には秘密にしとけよ？
Aは鈍感だけど頭の回転早いから気付くかもしれんし、亮は勘が鋭いからな」
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みゆし(プロフ) - 最近読ませて頂いてます！パスコードを教えて欲しいです🙇♀️これからも素敵なお話楽しみにしてます (2月11日 11時) (
レス) @page40 id: b2f1dffa53 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説の更新待っています！ (2019年12月14日 1時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - rioyamakawaさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります〜！ (2019年7月23日 10時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説占ツクの中で1番好きです！！これからも更新楽しみにしています！！！ (2019年7月17日 11時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - たむさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります！！！ (2019年6月30日 23時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年6月27日 22時
