最強 ページ27
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「……」
無やん。まさに無やん。
「Aー、この髪型どう？」
俊光が話しかけようとも、
「Aちゃん、何買ってくればいいですか？」
いくとが注文を聞き出そうとも、
「Aちゃん、ここの編集見てくれん？」
虫さんが動画に関わる話をしたくても目もくれない。とにもかくにもゲームに没頭する。
最近我が家に流行りのゲーム機がやってきた。俺の個人チャンネルでも紹介させてもらったんだけど、1番反応したのが増田でも出っ歯でもなく、Aだった。
『A、ゲーム買っちゃった』
『え、マジで……？』
『一応俺用だけど、あんまりハマらんからA使っていいよ？』
これが全ての始まりだったのかもしれない。
『待って、私にゲームを与えないで！』
服でも家具でも、今まで俺が買ってきた物に興味を示してきた。でもその日、珍しく背中を向けた。
『え？ 何で？』
『今まで我慢してきたのに……！
ここで始めたら確実に徹也になってまう……！』
意味が分からない。この時の俺は気にもとめなかった。
『いいから。一緒にやろうよ、スマブラかポケモン』
『……ほんま私にゲーム与えたこと後悔するで？』
Aは諦めたようにコントローラーを持ち、慣れたように操作した。
『じゃあスマブラやろうや』
『うん』
その日5回対戦し、5戦全勝でAに軍配が上がった。俺はゲームをあまりしてこなかったし、慣れていないから全敗なのも仕方がない。そもそも十字架をかけていないから楽な気持ちで対戦した。
ただここからだ。Aが変わったのは。
「待って、また負けたんだけど！！」
「徹也弱っ。A強っ！」
「くそ、あと1回！！」
「受けて立つ」
2人は2時間ほど大乱闘をしている。なかったのもあるけどAは滅多にゲームをしない子だった。
でも今は立派にゲーマーと化してしまった。あの徹也が片手で数えられるほどしか勝てない。
「私ゲーム好きで買ったらハマりすぎるから、今まで実家だけで我慢してたんだよ？
亮のせいでハマってしまったやんか！！！」
「ああー！！！ また負けるー！！！」
よくよく考えたらAはメンバーとのゲーム対戦でも頂点に立つことが多かった。徹也の悲鳴が響く。
ハマりすぎるらしいけど、俺はAはメリハリつけてやれていると思う。
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みゆし(プロフ) - 最近読ませて頂いてます！パスコードを教えて欲しいです🙇♀️これからも素敵なお話楽しみにしてます (2月11日 11時) (
レス) @page40 id: b2f1dffa53 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説の更新待っています！ (2019年12月14日 1時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - rioyamakawaさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります〜！ (2019年7月23日 10時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説占ツクの中で1番好きです！！これからも更新楽しみにしています！！！ (2019年7月17日 11時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - たむさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります！！！ (2019年6月30日 23時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年6月27日 22時
