��.分かること、分からないこと ページ3
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1月も終わりに近付いた日、7つの散らばった点が1本のまっすぐな線で結ばれた。
そう、『東海オンエア』が初めて全員集合したのだ。成人式の時はざわくんがいなくて完全体とは言えなかった。
これから始まるであろう奇想天外な日々が楽しみになってきた今日、俺は予想外な光景を目にしていた。
「A、徹也としばゆーは汚いからこっちおいで？」
「おい！ 風呂入ったわ！！」
「分かったー」
「ちょ、Aー」
自己紹介が終わり、それぞれ団欒していた時のこと。俺としばゆーの間に座っていたAをわざわざ呼び寄せ、隣に座らせるのは高校の部活の同期だ。2人がけのソファーは定員を締め切る。
「そんな離れなくていいじゃん。俺とAちゃんの仲でしょ？」
「これくらいが1番ちょうどええ」
「よくないよ。もっと近くにおいでよ」
元々女たらしな部分があったから、女にベタベタくっつく亮には慣れている。横腹を抱いてグッと引き寄せるのも不思議ではない。それなのに謎の違和感がある。
「ねえAちゃん、春休みはいつ遊べそう？」
「そうやなあ。3月の前半は実家帰るしちょいちょいバイトと遊び入っとるけど、割と空いてる日あるで？」
2人でスケジュール帳を見ながらこの日はいい、ここで会おう、撮影はどうとか踏み込んだ話までしている。こいつら成人式が初めてだったよな？
……いつの間にこんな仲良くなったんだ？
頭の中はハテナだらけで収拾がつかない。
「Aちゃんの髪の毛、本当に綺麗な黒髪だよね」
「そう？ まだ染めたことないからかな？」
「まじで？ バージンヘアだったの？」
「ほんまは染めたかってんけど、タイミング失ってもうてさ……」
「そのままでいいよ。めっちゃ似合ってるし」
亮はAのストレートなロングヘアをなびかせた。彼氏か？ 彼氏なのか？
そんな2人を見つめるしばゆーの目が優しいのも不思議だ。疑問や違和感を抱いているのは俺だけじゃなかったようで。
『亮くんとAちゃんのリア充がつらい』
『あいつら付き合ってんの？』
『徹也リーダーだら？ 聞けよ！』
ざわくんに夢丸、俊光から立て続けにLINEが届く。俺だって聞きてえ。でも2人の甘い雰囲気が許さねえんだ。
チキンな俺達は何も聞けず、2人の急接近の秘密に接近できなかった。
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みゆし(プロフ) - 最近読ませて頂いてます！パスコードを教えて欲しいです🙇♀️これからも素敵なお話楽しみにしてます (2月11日 11時) (
レス) @page40 id: b2f1dffa53 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説の更新待っています！ (2019年12月14日 1時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - rioyamakawaさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります〜！ (2019年7月23日 10時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説占ツクの中で1番好きです！！これからも更新楽しみにしています！！！ (2019年7月17日 11時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - たむさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります！！！ (2019年6月30日 23時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年6月27日 22時
