オフの日の朝 ページ2
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朝起きるとAがスヤスヤと眠っている。小さく口を開けるその寝顔は赤ちゃんとほぼ一緒。色白でほっぺたはプニプニで、警戒心の欠片もない。すっぴんの肌はスベスベでまつ毛が長い。
ずっと眺めていられる。触ってられる。
でもそんな幸せな時間は長くは続かない。名残惜しい、と残念な気持ちを押し殺してAの耳元で囁いた。
「Aー」
1回目。規則正しい寝息が聞こえるだけ。
「Aー？」
「んっ……」
2回目。少し反応がある。でも不機嫌そうに眉間にシワを寄せた。
可愛い寝顔に反してAの寝起きはとても悪い。視聴者は知らないけど、実はあのてつやよりも酷い。
付き合う前、特別編としてたった1度だけAに寝起きに水を仕掛けたことがあるんだけど、お蔵入りになってしまったほど。当事者だった俺は1週間くらいまともに口を聞いてもらえなかった。
今日もまた刺激しないように、優しく肩を叩く。
「朝だよ。おはよう」
「んっ……、あと5時間寝たらあかん……？」
「昼になっちゃうから！」
毎朝こんな感じ。あと5分どころじゃないのがうちの姫だ。
「昨日、遅かった」
「そうだね」
「亮が、寝かせてくれんかった……」
「それはAがえっちだったからじゃん。Aも、」
「えっちやないし……、その先は言わんでええから……」
いやいや、えっち中のAはえろすぎるから。いい感じに目に色気が宿って、艶っぽい瞳に理性が狂う。好きな気持ちが溢れて止まらなくなる。昨日の夜も身体と心で繋がりあったし、俺自身も少しの気だるさが残っている。
「今日休みやんかあ……。もっと寝ようよ……」
Aは俺の首に腕を回し、そのまま2度寝についた。
自分の姿分かってんのかな。ブラジャー着けてないよ？ Tシャツ着てるけどおっ ぱいが当たってる。息子が元気になってきてるのにその先に進めないって、生き地獄かな？
寝起きでも起きててくれたらもっと……なんて気持ちを抑え、その無垢な寝顔を惜しんだ。
……でもAの言う通り今日は撮影がない。かと言って予定を入れている訳でもなく、完全なるオフだ。
「仕方ないな」
Aの寝顔を見ていたら自分も眠くなってきた。俺もTシャツとパンツしか履いてないけど、このまま寝てしまおう。Aの額と唇に軽くキスを落とし、俺も目を瞑った。
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みゆし(プロフ) - 最近読ませて頂いてます！パスコードを教えて欲しいです🙇♀️これからも素敵なお話楽しみにしてます (2月11日 11時) (
レス) @page40 id: b2f1dffa53 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説の更新待っています！ (2019年12月14日 1時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - rioyamakawaさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります〜！ (2019年7月23日 10時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説占ツクの中で1番好きです！！これからも更新楽しみにしています！！！ (2019年7月17日 11時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - たむさん» ありがとうございます(；；) これからも頑張ります！！！ (2019年6月30日 23時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやなぎ
| 作成日時：2019年6月27日 22時
