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ほれぼれ ページ1

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マーメイド、スレンダー、ベルライン……

ああ、私本当に結婚したんだなあ、と着せ替え人形のように様々なウェディングドレスを試着しながら思う。

12月の中旬……、2度目の両想い記念日に私達は結婚式を挙げる。

プロポーズされてから2ヶ月。最初の1ヶ月は婚姻届を書きながら両家と事務所に挨拶した。入籍後は亮の元勤務先にもお世話になったから、と餞別を持って報告をしに行った。

各所で祝福の言葉を貰う度に結婚の実感を膨らませたけれど、心から実感できたのはこれが初めてだった。



「あんたもドレスが映える大人の女に成長したんやねえ……」


「滅相もない。馬子にも衣装やで」


「おかんが感動してんのにもうちょっと言葉選ばれへんのか」


「事実やもん」


おかんと一緒にドレスを選びながらこんな会話をする。立ち会ってくれるウェディングプランナーさんはクスクス笑いながら、顔を隠した。



「理絵さんもAも仲良いですね」


笑いながら姿を見せた彼に目を奪われる。



「あらイケメン」


「あかん、めっちゃかっこええ……」


小麦色の肌に白が映える。そんなことないです、と照れながら笑う亮。ああ、幸せだな、とつい頬が緩んだ。タキシードになると日本人離れした身長の高さとスタイルの良さが際立つ。



「Aこそ、そのドレスお似合いだよ。結婚式はそれを着るの?」


「……うん」


「また惚れる」


亮はニコニコと恥ずかしげもなく言った。



「顔赤すぎ!」


「……恥ずかしすぎて今トマトやもん」


「何を言うてんねん」


今は試着だから髪の毛は自分でセットしているけれど、当日はプロの方に整えてもらってもっとかっこよくなるはずだ。

この人は何度私を惚れさせるのだろう。そんなことを思っていたら人目もはばからず、亮がそっと抱き着いてくる。



「Aに出会えて本当によかった」


「え?」


「Aと別れた時は、運命の相手がAでこんなに幸せになれるなんて思わんかった」


待っていてくれてありがとう、と耳元で囁く。声が震えていたのは気のせいかな。



「結婚式までにAのこと、もっと惚れさせるから。これからも一緒にいてください」


「もちろん」


うん、と頷いて私は亮の背中に腕を回した。どんなことがあっても、私の中に『離婚』という選択肢はない。ずっとずっと、亮といるよ。

オフの日の朝→



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作品ジャンル:恋愛
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みゆし(プロフ) - 最近読ませて頂いてます!パスコードを教えて欲しいです🙇‍♀️これからも素敵なお話楽しみにしてます (2月11日 11時) (レス) @page40 id: b2f1dffa53 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説の更新待っています! (2019年12月14日 1時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - rioyamakawaさん» ありがとうございます(;;) これからも頑張ります〜! (2019年7月23日 10時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
rioyamakawa(プロフ) - この小説占ツクの中で1番好きです!!これからも更新楽しみにしています!!! (2019年7月17日 11時) (レス) id: faed70be53 (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - たむさん» ありがとうございます(;;) これからも頑張ります!!! (2019年6月30日 23時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおやなぎ | 作成日時:2019年6月27日 22時

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