JUMP短篇集（JUMP×JUMP）5

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side・yb


仕事が終わって、マネージャーになる早で家まで送ってもらって、スライドドアが開けきる前に飛び出した俺。

「お疲れ！ありがと！」

「お疲れ様でした！！伊野尾さんに負担かけないようにして下さいねー！」

「んなっ！！」

「じゃあ失礼しまーす」

くそっ、ニヤニヤしながら帰りやがって。

まぁ、でも……ねぇ。

今日はバレンタインなんだしさ。
久しぶりにアイツを堪能しまくりたいじゃん。
鼻歌うたいながら鍵開けてみたら、暖かい空気が体を包んでくれる。

あ、もう帰ってきてんのか。


パタパタと奥から音がして、ニコニコした可愛いやつがお出迎えしてくれた。

「おかえりっ！」
そう言って抱きつこうとするから

「待て待て、消毒させろ(笑)」

「あ、そうそう、そうだね」

洗面所に行く俺の後ろをトコトコ付いてくるのも可愛い。




「ごはんは？」
「んー少し空いてるかなぁ。おまえは？」
「俺も。じゃ、待っててすぐ用意するから」

いそいそと用意を始める姿は新妻感満載。
それ見て頬が緩んでる俺。
やべっ、可愛すぎて萌え死にそう。


「はい、どうぞ」
って出されたのは、枝豆と昆布の混ざったおにぎりと豚汁、もやしのナムル。

「美味そうじゃん」

「へへ。ありがと。ごめんね、こんなので」

「なぁに言ってんだよ。お前だって仕事終わりじゃねえか。作ってもらえて嬉しいよ」

「ひぇぇっ！」

変な声出して真っ赤になる伊野尾。
なんだよ、可愛いじゃえねぇか。


本当はチョコ欲しいけど、まぁ、いいか。
こんなに尽くしてくれる恋人なんだしさ。





出された夜食を食べ終わって、風呂も入り終わってマッタリしてたら


「はい。これ」

ローテーブルに置かれたかわいい箱。


「なに？これは？」
わかってるくせに聞く嫌味な俺(笑)

「え、と、バレンタイン……ケーキ、なの」

開けてもいい？って聞けば
コクンて頷く可愛いやつ。←何回目だ？(笑)



そこにはモンブランみたいにクリームがかかってて、真っ赤なイチゴが乗ってるロールケーキ。

「うっわ！すげぇじゃん！え？もしかして手作り？」

「うん///ぉ、おいしくない、かも、だけど」

「えー？すげー美味そうじゃん！食べようぜ」

「うん！」


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