JUMP短篇集（JUMP×JUMP）5

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…


「舞台、観にきてね。イケメンの彼氏を堪能してよ」

はぁーっ？？

「ワハハ！自分で言っちゃうのねー」

「へへへー」


こいつら、酔ってやがる。
なんだよなんだよ、ばかにしてえっ！



「伊野尾く〜ん」

うおっ！！

高木にいきなり抱きつかれて焦ってると

「へぇ〜。そんなふうになるんだねぇ」

「あげないよぉ〜」

？？？
な、なに？？


「雄也ねぇ……俺らと飲み行くと、ずーっと伊野尾くんのこと話すんだよォ〜」

へ？

「すーぐ、会いたいなぁ〜ってゆうし」

「あー余計なこと言わないでよォ〜」

「いいじゃん。俺もやっと本物の伊野尾君に会えてんだし♪ほんと可愛いよねぇ〜」

「だからっ！あげないかんな〜」

な、なんの話しをしてんだ？こいつらは///

「いや、マジでかわいい。ほんとに男の子なの？どお？雄也に飽きたら俺なんかどぉ？」

「もうっ！口説くなよっ」

「あはは。ごめんごめん」

「伊野尾くんは俺だけのもんだからっ！」

そう言った高木は更に腕の力を強くしてギューって抱きしめてくれる。


な、な、な！！なんだよ///
ここのところ塩対応だったくせに！
なんで、そんな、友達のまえで惚気んだよ。
んで、抱きしめてくれるんだよ！
うれしいじゃんか///


ふだんから高木の友達と会うことも少なくて、地元の友達なんかほとんど会ったことない。

三浦くんとだって飲みに行ったことないし。

なのに、今日は友達の前でも俺の事惚気けてくれてる。

嬉しすぎる。


その後、なんだかんだよくわからないまんまお開きになり、城田くんにタクシーに押し込まれて、笑顔で見送られた。

そのあいだ、高木はずーっと俺の腰に手を回して離れないようにギュッてしてきてて。


高木んちのマンションに着いたけど、離れてくんないから俺も一緒に降りて。
結局、部屋の中にまで一緒に入ることに。



「んもっ！重い〜、起きてよォ」

「んー、伊野尾く〜ん。いい匂い」

ふぎゃっ！首元スンスンするなぁーー！！
ドスンっ！！
思わず抱えてる感じだった高木を突き倒しちゃった。


「いってぇー」

「あ、ご、ごめっ！大丈夫？」

「んー」

「た、たか、き？」

「ぅーー」

「たかきっ！たかき！！」


すぅーすぅー。


は？寝てんの？
えぇー？？

どうすんだよ？ベッドまでなんて運べねぇ。
んもっ！！


いくら床暖の効いてるリビングだろうとしても、このまんまじゃ寒いだろうから、寝室からえっちらおっちらと毛布を運んできた。




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