JUMP短篇集（JUMP×JUMP）5

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…


「伊野尾くんは久しぶりの長めのオフだったじゃん。なかなか会えない友達や家族とも話があったろうし、のんびりしてもらいたかったしさ。
俺はいつでも会えるんだし」


ふぇ？そうだったの？


「でも、でもっ！俺は毎日でも会いたかった！！」

「連絡くれればよかったのに」

「だって……た、高木からくれてもよかったじゃん！！」

「そうだね(笑)あんなことになっちゃってるなんて思ってなかったからなぁ」

「え？」

「知念と愛の告白しあったんでしょ？」

「あ、あれ、は」

「しかも、誕生日までに結婚したいんでしょ？」

「！！！」


何？全部聴いてたの？って顔しちゃったら

そりゃぁ、彼女のラジオだもん。ちゃんと聴きますよ

って優しい笑顔で言われたから、ついじっと見つめてたら

ん？なんだ？この手は？
箸を持ってた反対の手を握られて


「だからね、伊野尾くん」

んん？

知念に取られたくないから

そう言って俺の左手の薬指にシンプルな指輪をはめてくれた。


え？え？


「結婚しよ」

ええーー？？？


「まぁ、ほんとに籍を入れるってのはまだいまは無理だけど。俺のものって皆にもわからせておかないといけないし。
一緒に住もう？……伊野尾くん？嫌だった？」


そんなわけないっ！！！


「する！結婚する！一緒に住む！！」

「ふふ、よかったぁ〜。ほんと言うと、断られたらどうしようかと思ったんだよねぇ」

「断るわけないっ！ふええーーん」

「わかったわかった(笑)落ち着いて」


泣きながら、鼻水もちょびっと出ちゃってる酷い顔なんだけど、精一杯の笑顔をむけたら


「これからいつでも一緒だね。
色んな趣味も増やそうね。まずはふたりでサウナか」

「うん！ふたりで初サウナ！」

「サウナハット被ってね」

「うん！」




やぶひかになんか負けないもん！
あいつらが公式でイチャコラしてたって、俺は公式じゃなくてもいいもん！
もっとイチャコラしてやるんだもん！

んで、サウナのグループラインにイチャコラ画像を送り付けてやるんだ！！



「いつ引っ越してくる？」

「え？いつでもいいの？」

「うん。いつでも」

「じゃあ明日！」


アハハ、わかった。って笑顔でギュッて抱きしめてくれる高木は、やっぱり俺の王子様なんだな〜って思ったけど。

誕生日までにしたい事がいきなり叶っちゃうなんて、高木は王子様じゃなくて魔法使いなのかもしれない。
って高木の胸でぬくぬくしながらしみじみ思った。



終

おでんも俺らもグッツグツ｡ １ ybhk→←2

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