JUMP短篇集（JUMP×JUMP）5

31歳までにやりたい事！！ tkin ページ22

…


らじらーも終わりに近づいたころ
《紅白の裏話はないですか？》の質問に
光は嬉しそうに話し出した。


「薮と二人でサウナ納めしたー」

「え？紅白のあいまに？」

「うん」


へぇ〜。サウナだけにお熱いことで……
いいなぁ〜……

ふたりでなんて、すごく楽しかったろうなぁ。


俺も行きたかったなぁ……
あいつと…


今日放送されたいたジャンだってアイツいなかったし。


年末年始のライブも無いし、やつの家族旅行も無いみたいだったから、

だから、紅白終わり、誘ってくるかなぁ？って期待してたのに…

チェッ。


年が明けて電話で話した相手なんて知念だし。
なぞに愛の告白うけちゃったし。


そしたらさぁ
31歳までにしたいことなんて…


結婚しかないじゃん！
もちろん相手はアイツ！


ファンの皆はやっぱり嫌なんだねー(笑)なんて笑ってたけど、ちょっとだけ悲しくなった。

光とリモートでラジオやってるから、離れちゃってる分、なるたけテンション高めでいようと思ったけどさぁ。


でもさぁ〜。
最後に爆弾投下されたら、凹むよねぇ。

いいな。ふたりで、ふたりだけでなんて。


あぁーーー俺も二人だけでどっかいきたいー。
旅行したいーー！！！

うぅぅぅーー。




放送も無事に終わって、どこにも寄ることなんて出来ないからさ、淋しく帰ろうとしたんだよ。


そしたら

「伊野尾くん」

んん！！？？
俺の願望による幻聴か？と思いながらも
ギュンッ！て効果音がついたであろう勢いで
声のした方に振り向くと
だぁい好きなあいつが立ってた！！


「たかきっ！どおしたの？？」

「迎えにきた」

「え？」

「ほら、寒いから早く車乗って」

「え？え？」

アワアワしてる俺を、助手席にエスコートしてくれて、静かにドアを閉めると

「じゃあ、光くん。今年もよろしくね」

「うん、よろしく！マネには言っておくねー」

「うん、ありがとう」


え？え？ってまだアワアワしてる俺をよそに、高木の愛車は静かに走り出して、バックミラー越しの光はニコニコと手を振ってた。



え？なに？急に。
嬉しすぎなんだけど。
どーしよ、顔がニヤケちゃう。

渡されたブランケットを鼻の下までたぐり寄せて、チョロっと横顔を見てたら、ん？てこっち見られた///


そのまんま空いてる左手が俺の頭を優しく撫でてくれる。


ふぎゃっ！！やめろー！嬉しいけどー！！
もっとしてー！！←矛盾(笑)



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