JUMP短篇集（JUMP×JUMP）5

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…

「「バイバーイ」」
ラジオは山田へのゲリラ電話で終わった。
バタバタしてたけど今日も楽しかったなあ。
なにしろ大ちゃんの声聞けたしね。



「これから大ちゃんとこ？」

「ん、ホテルで待ってくれてんだ。光は？薮んち？」

「うん。肉焼いてくれてんだって」

「へぇ〜。尽くすねぇ、薮のくせに(笑)」

「ふはっ、伊野ちゃんほどじゃねえょ」

「「ふふ…んじゃっ！またな！」」



光と別れて浮き足立ちながら、大ちゃんの待つホテルへ急いだ。



ピンポ〜ン。
…………


ん？聞こえなかったかな？
もう１回ベルを鳴らしてみるけど、応答無し。
あれ？寝ちゃったのかな？


仕方ないから鍵を差して室内に入ると、大ちゃんが見当たらない。
え？！まさか帰っちゃったの？


慌てて部屋を見渡すとこんもりとしたベッド。


なぁんだ…かくれんぼのつもり？
んもぉっ！かわいいんだからっ！


大ちゃ〜ん。それじゃあ、隠れてないよぉ〜。
って言いながらベッドの山へダイブしたんだけど…
プシュゥーって音がするように潰れていく掛布団。


ええーーー？？大ちゃん？？
ほんとにどこ行っちゃったの？？

プチパニックになりかけてたら、ガチャ…ってドアの開く音。


「あ、帰ってたんだね」

「だーーいちゃぁあんんん」

半泣きになりながら可愛い彼女に抱きつきにいった。


「どこいってたのー？？」

「ごめんね(笑)頼んでたものを忘れちゃってて、取り行ってたの」


見るとその手には小さな箱。


「えへへ。ふたりでちゃんとお祝いしようと思って。シャンパンもちゃんと冷やしてあるよ！」


ほらほらって、俺の手をひく楽しそうな大ちゃん。



部屋の灯りを全部点けたら

アニバーサリーって風船が飾ってあって、俺らの写真に、いのてりとだいきんぐ。


ほら、可愛いでしょ？って、出されたのは、
オレンジと青のバラが飾られた可愛いホールケーキ。


大ちゃん……
なんて可愛いことを。


ふふ、感動しちゃった？って、イタズラっ子みたいに笑うキミは、ほんとに可愛い！


思わず抱きしめてそのまんま襲っちゃおうとしたら、
待って！お祝いしてから！と、真っ赤な顔したキミに言われてしまった(笑)


そうだね。まだ夜は続くもんね。今夜もたっぷりとキミを堪能したいから、いまは腹ごしらえしようね(笑)
誰にも聞かせたくないキミの可愛い声を沢山聞かせてもらうために。


終


一部、しろくまさんのお話からお借りしたとこあります。ごめんなさーい。勝手に。


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