こっちおいで【宮侑】 (ページ8)

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8話ページ8

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『あー…疲れた…』

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しんどい

イケメンの隣歩くのしんどい

周りの視線痛いもん

まぁ、たしかに私でもイケメンの隣に芋女いたら2度見するもんなぁ…

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『うーん…』

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相棒…どうしようかな

いや、でも

別に先輩にメガネ外してほしいとか言われてないし

別にのけなくても…

って、これじゃあ先輩のこと好きじゃん！！

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＿＿＿＿｢お試しやめてほんまに付き合う？｣

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いやいやいや

無理無理無理

そんなことしたら刺されて即ゲームオーバーだよ

ていうか、人生終わるよ

ｳﾞｩーｳﾞｩー

一人で悩んでいると、スマホが鳴った

画面を見ると、そこには【宮侑】と表示されていた

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侑今日はありがとうな～

Aいえいえ、こちらこそありがとうございました

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と、私はすぐに返信した

…ちょっと無愛想すぎたかな

なんて後悔していると、すぐにまたスマホが鳴った

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侑俺とのことちゃんと考えてや?

侑本気やからな俺

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本気…

先輩が告白してくれた時のことを考えただけで、なんだか恥ずかしくなる

そして、自分の顔に熱が集まるのがわかる

あー！！もう！！

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A分かってますよ、ちゃんと考えます

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幸いなことに文面上では、こちらがこんなにもドキドキしていることが悟られない

助かった…バレたら絶対からかわれるし…

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ｳﾞｩーｳﾞｩーｳﾞｩ

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再びスマホが鳴ったが、メッセージの通知ではなかった

そう、電話の通知だ

出たくない…けど、一応先輩だし、出なきゃ失礼だよね…

私は、出来るだけ動揺しないように平常心を心がけた

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『もしもし…』

｢あー、やっと出たー！
出るん遅いねん！！｣

『す、すみません
…って、いきなり先輩がかけてくるのもどうかと思いますけど！？』

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そう言うと、先輩は少しの間黙った

そしてさっきよりも小さな声量で、だって…っと続けた

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｢Aちゃんの返信、素っ気なくて寂しかったんやもん｣

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