かまってください亮介先輩【ダイヤのＡ】

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部活もオフでたまにの休日の土曜日の朝。



とても目覚めが悪かった。



時計を見ると9:00を示している。





「………」





亮介先輩の夢を見た。



まだ亮介先輩が私を好きでいてくれただろう日のこと。



好きな人が夢に出てくるのって幸せなことなのにこんなに辛くなるなんて。



ふと横目に見たケータイ。





「着信あったんだ。誰かな」





確認してみると "洋一くん" の文字。



かけなおさなきゃ……





「あっもしもし、洋一くん？」





倉「おう！もしかして寝てた？」





「今起きたとこだよ！ところで…どうしたの？」





倉「あーそうそう、来週A誕生日だろ？」





「う、うん。そうだよ」





洋一くんが自分の誕生日を覚えててくれたことに驚いた。



やっぱり洋一くんは優しくて周りを見てるすごい人だ。





倉「Aがいいって言ったら俺、その日はずっとAと一緒にいたい」





急にしっかりした声にちょっとドキッてした自分がいた。





誕生日。



一年前は亮介先輩が祝ってくれた日。





「わかった。私も洋一くんといたい」





ホントは…



ホントは亮介先輩とお祝いしたい。



けどもう私達は野球部の先輩と後輩。



だからもうそれは叶わないこと。



洋一くんと過ごす今年の誕生日。



幸せな日になりますように……









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