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77.悪いのは、誰 ページ27

*


プサンからソウルに戻って来て
家へと帰るいつもの道。



時間は、夜8時を過ぎていて



「Aさん、お久しぶり。」



夜といえど、まあまあ人通りがある家の近く。
目の前に現れたのは、ナヨンさんだった。



『お久しぶりです。ナヨンさん。』




「話があるの。」



『もう真実を全て聞きました。あなたから私になにも話すことは、ありません。』



そう言うと、ナヨンさんは
力強く肩を握って



「あなたのせいよ!!!あなたが現れて、何もかもが狂った!散々、嫌がらせしてきたのに結局はジョングクにもユンギにも守られて…!!!」




『痛い…!!ナヨンさん、こんなことしたって無駄です!!!あなたがしたことは、みんなわかってるんですよ!?』




自分の気持ちをぶつけるナヨンさんと
それを抵抗する私の声は、大きくて



“なにしてるの!?”



“喧嘩!?”



だんだんと人が集まってくる。




「絶対に許さないから!!!」



そのままナヨンさんは、私を突き飛ばして
走って去って行った。



『っ、いった……』



バランスを崩して、そのまま転けてしまったから
足を挫いたみたいで



「大丈夫!?立てる???」




「とりあえず病院に行こう!!」




『すみません、ありがとうございます』



あー、また何か起きそう…。



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作者名:R | 作成日時:2020年3月23日 6時

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