第381話 抱きつき ページ46
『みんなおはー』
そう言いながら僕は道路側にいるみんなの方へ姿を見せる。
「A!何してたんだ?」
『少し話してた』
「カッパと?」
「明日人、カッパは空想上の生き物で((『うん!』なっ…!」
「やっぱり!」
「カッパってAさんの言う妖怪ですよね」
『そうだよー』
「どんな姿だったの!?」
ガシッ!と効果音が付くくらいの勢いでタツヤが聞いてきた。
『ちょっ!揺らすな!酔う!』
「あ、ごめん」
そう言って彼は話してくれた。
『おえっぷ…』
視界が揺れて吐きそうになる。
「Aさん…」
アワアワした様子で光くんは僕の背中を摩ってくれた。
「Aさん…大丈夫ですか…?」
『し…視界が揺れて…吐きそ…』
「('°◻°` ; )ぁゎゎ!!」
『…ぷっ……あはは…!』
慌てた光くんを見て僕は笑う。
癒されて吐き気がなくなった!←
「A…さん…?」
『ふふ、可愛いね』
僕はそう言いながら彼の頭を撫でる。
「Aさん…?!」
ぶわぁっ!と効果音がつくくらい光くんの顔が真っ赤になる。
『あーもー!可愛い…!』
そう言って僕は光くんに抱きつく。
「あ、あのっ!」
裏返った声で光くんが僕に話しかける。
『反応が可愛いなー!』
そう言って僕はハニカム。
「…黒姫さん、そろそろ一星くんがパンクするよ」
『え?なんで?』
「なんでって……」
『あ、もしかして野坂もして欲しい?』
「え…」
『拓也も同じ反応だったからな!嫌だった?』
「…嫌じゃないよ」
『それじゃあ…えい!』
今度は野坂に抱きつく。
「なぁなぁ!黒姫!俺も!」
ニカッと笑う円堂に言われた。
『それじゃあ円堂も!』
今度は円堂に抱きつく。
「あはは!」
『あはは!円堂らしくないけどどうしたんだ?』
「なんかしたかった!」
『そっか!』
「そろそろいいんじゃないですか、円堂さん、黒姫さん」
そう言って野坂は僕と円堂をひっぺがした。
『…?どうしたの?野坂』
「…別になんでもない…」
『……?』
結局野坂の言うことを理解出来ないまま帰ることにした。
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スイジュ(プロフ) - 不動ガゼルさん» ありがとうございます!出来るだけ早く更新できるよう、頑張ります! (2019年9月18日 13時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
不動ガゼル - とても面白いです!続きがスゴく気になります!更新、頑張ってください! (2019年9月17日 22時) (レス) id: d6053f6f59 (このIDを非表示/違反報告)
悠舞(ユウマイ) - こちらも嬉しいです! (2019年9月2日 21時) (レス) id: 3982121288 (このIDを非表示/違反報告)
スイジュ(プロフ) - 悠舞(ユウマイ)さん» ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2019年8月26日 15時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
悠舞(ユウマイ) - この作品好きなので更新されるたびに見に来ています!とても良い作品です! (2019年8月26日 0時) (レス) id: 3982121288 (このIDを非表示/違反報告)
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