信頼できる人だけ DH ページ5
結局ヒョクが予約したのは、Aと行こうと言っていた俺たちの馴染みの店
ヒョクと俺とシウォン、それからAは同い年で、一緒に仕事をしていくうちに随分と仲良くなっていた
お互いの仕事のことを熱く語ってみたり、芸能人ではないけれど事情を分かってくれるAに愚痴をこぼしてみたり…
そんなふうに話をするのがこの店だ
店の入り口、ちょっと路地裏になっているそこに立って、隣にいるAを見ると初めてここへ来た日のことを思い出す
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一昨年の秋、初めて飲みに行こうってなった時にAが提案した、ちょっと隠れ家的な雰囲気のある店
EH「A、よくこんな店知ってるな…入口ってここ?」
「うん、アシスタント時代の先輩の友達がオーナーなの。先輩に何度か連れてってもらってたから」
いつも行くような店じゃなくて少しビビっていた俺たちはAの後ろにぴったりくっついて店の中へと入った
ドアにかかったベルが揺れると、かっこいい大人の男…って感じの人が出てきて…
?「なんだ、Aか」
「あ、ジョンフンオッパ。個室空いてるかな?」
JH「ああ、まだ早いしな…彼らはおまえの紹介?」
「あ、うん。お願いします」
言われてることがよく分からなくて首を傾げていると、お店の人がにこっと笑いかけてくれた
JH「悪いね、うちの店は紹介制なんだ」
DH「紹介?」
「信頼できる人だけが落ち着いた空間で食事が出来るってこと」
SW「ああ…チェ・シウォンと申します。今日はAに連れてきてもらってよかったです。すごく素敵なお店ですね」
JH「はは、ありがとう。さ、とりあえず奥へどうぞ」
ジョンフンさんは、俺でもうっとりしちゃうくらい優しい笑みで奥の個室へと案内してくれた
「緊張してるの(笑)?」
EH「や、だってさ…俺らなんかが来ていいの?こんなとこ」
「じゃ、今まで来てた私はなんなのよ(笑)大丈夫。昔からの常連さんだとかもいるし。この店には芸能人とかが多く来るの。騒がれてもいけないから、信用できる人しか店に入れたくないってことなのよ」
SW「じゃあAは信用されてるんだ」
「何年も来てるし…私を紹介してくれた先輩とオッパは仲がいいから」
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作者名:ルル | 作成日時:2015年8月13日 0時