バカな彼女 (ページ38)

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隣にいたのは DH ページ38

「どうしよう………もう何やってんだろう…」

SW「Aの大事にしてきた気持ちなんだから…しょうがないよ、無理して押し込めるものじゃないだろう？」

「シウォナは…私に甘すぎだよ」

SW「そうかい？だってAは僕らの大事なか弱いお姫様だからね」

「だから毎回言ってるけど、何それ(笑)」

SW「…ほら、たくさん泣いたらそうやって笑うんだよ？Aは笑っているのが一番素敵だから」

「……ありがとう、シウォナ」

まだ赤い目をしたAの口元が小さく微笑んだのが見えた所で、俺はまた視線を落とした

Aを連れ出したのは初めて一緒に飲んだキュヒョンで

Aの涙を拭って、今笑顔に戻そうとしているのはあの場にいなかったシウォンで

俺は今日、何のためにAを誘ったんだった？

何でAについてってあの食事会に出たんだ？

なんでAの手を握ったんだ？

俺、少しでもAのフォローをした？

いつの間にかAのことに俺のイライラを置き換えてただけじゃないか…

今日Aの隣にいたのは

俺だったのに…

もやもやと膨れ上がる気持ちのせいで扉に手をかけようとした時…

KH「ヒョン」

俺の腕は横から掴まれて…

KH「長居しすぎでしたね、戻りましょう」

DH「キュヒョナ、俺…」

KH「ヒョンの気持ちも分かりますけど、今出たらAヌナはもっと混乱するんじゃないですか？」

DH「…」

KH「なんでヒョンの前で、俺らの前で泣かなかったのか、考えてあげてください…Aヌナ、見られたくなかったんじゃないですか？」

DH「！…」

そうだ、今俺が出てったら、Aが頑張って我慢していたものが全部パーになって、Aはもっと辛くなってしまうかもしれない…

DH「ん…」

KH「鍵、ないけど外で待ちましょう」

扉からそっと離れて、キュヒョンと一緒に駐車場まで戻る

DH「キュヒョナ…このこと…」

KH「俺がぺらぺら言いふらすと思いますか？」

DH「あ…ごめ…あ、キュヒョナ！」

KH「今度は何ですか」

DH「その…ありがと、A連れ出してくれて…」

KH「……分かったなら今度から過剰な嫉妬は止めてください」

DH「な！別に俺…」

KH「早く戻りますよ」

DH「う、うう…」←

ごめんねA…

次はちゃんと俺が守るから…