扉の隙間 DH ページ33
DH「で、でも電話でないから…」
「あ、ごめん…さっき見たら充電切れちゃってたみたいで」
DH「っていうかキュヒョナじゃなくても俺に言ってくれればよかったのに…」
「だって…」
KH「俺が声かけたんですよ、外出る？って」
「…そうなの」
DH「んー…」
「ごめんって…もう、ドンへは私が置いてくとすぐそうやって拗ねるんだから(笑)」
DH「別に拗ねてないよ！」
よしよ〜しとか言って、隣に腰掛けた俺の頭をくしゃくしゃ撫でるAからは、
きっとそのパーカーのせいだろう…
キュヒョンの匂いがして、それにちょっとイラっとした
だってなんか、いつも俺たちがAの側にいたはずなのに…
今はキュヒョンに守られてるみたい…
キュヒョナに笑いかけてるAはちょっと見たくない…
DH「もう帰ろ？具合悪かったんだろ？」
「え？ああ、うん…」
SW「…ドンへ、キュヒョナ、悪いけど先に車行ってて？すぐに行くから」
KH「ヒョンは？」
SW「……A、ちょっとだけいいかな？相談があって…」
「え？ああ、うん…」
DH「相談って？じゃあ俺も…」
「ドンへ、大事な話かもしれないから、ね？」
KH「ほら、ヒョン行きますよ」
キュヒョンに引っ張られるようにして、またしても俺はAから引き離されてしまった
なんだよ相談って…
KH「ヒョン？聞いてます？」
大事な話って何？
KH「ヒョン？」
俺には言えないような話なの？なんだよ二人でコソコソして！
あとでちゃんと聞かなきゃ…
KH「おい、イドンヘ！」
DH「！？はい！！ってなんだよいきなり呼び捨て！」
KH「ヒョンが何回も無視するからでしょ」
DH「え？」
KH「……だから車の鍵は？シウォニヒョンから貰ったの？」
DH「あ…」
KH「もう…俺が貰ってきます」
DH「あ！あ！俺も行く！」
二人で駐車場から店内に戻る
あ、個室の扉ちょっと開いてるし！
へへ、ちょっと盗み聞きしちゃおっかな〜
なんて軽い気持ちで覗いてみたら…
え？
KH「ヒョン、覗いてないで…え…」
扉の隙間から見えたのは、
しっかりとAを抱きしめるシウォンと、
その腕の中にすっぽりとおさまっているAの姿だった
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月13日 0時
