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黒いもの you ページ15

JM「…Aさんてやっぱり素敵な人ね…ね、よかったらこれからも仲良くしてくださるかしら…相談にものってほしいの」


「相談…?」


JM「ヒョクチェとのこととか…他に出来る人いなくて…ね?お願い!」



彼女の必死な瞳と強く握られた両手に…



「私でよければ…」



心ではやめろって止めてるのに、いつの間にか私は彼女に笑顔を向けていて



JM「本当?Aさんがいてくれたら心強いわ」


「そんな…」


JM「本当よ…これからも応援してね?」


「ええ、もちろんです」


JM「嬉しい…私たちもうお友達よね?」


「友達…」


JM「あ、嫌だった?」


「え?いや、そんな!」


JM「ふふ、じゃあ改めてよろしくね、Aさん」



にっこり微笑む彼女はやっぱり可愛くて、

嫉妬という黒い感情を持ってしまった自分がひどく醜く思えた



JM「お部屋に戻りましょう?皆心配していたから…」



その『皆』にはヒョクも含まれているのだろうか

今日一日彼女に向けられていた瞳を、少しでも私に向けてくれたのだろうか…

あんなヒョクは見たことない…

いつもの、私の前のヒョク、じゃない…



「せっかく呼びに来ていただいたのに申し訳ないんですが…あの、私ちょっと電話してからいくのでお先に戻っていてください…私は大丈夫だって伝えておいてもらえますか?」


JM「電話?…そう、私まで遅かったら余計に心配されちゃうものね…それじゃあ向こうで待ってるわね」



もう一度微笑むと、彼女は化粧室から出て行った…

私も外に出て、ジミンさんが個室に入ったのを確認してからその前を通り過ぎる



JH「おうA、今日は手伝わなくても…ってどうした?」


「ううん、なんでも…」



カウンターの方まで行くとジョンフンオッパがお客さんの相手をしていた所で、そのいつもの姿を見てほっとして、また何かがこみ上げてくる…

帰ろうと思えば帰れる…けど、今の私にはやっぱり『いつも』が欲しい…



DH『んーでも緊張しそうだから、行きたい時はAと行く』
EH『おれもー』
『なにそれ(笑)』
SW『僕も(笑)』

思い出すのはここへ初めて来たときの会話…



EH『いいじゃん、来る時はまたこの四人で来ようぜ』
『え、私一人でも来るのに…』
DH『えーだめー!1人はだめー!』





「四人で来ようって言ったじゃない…」



そんな勝手な独り言まで出てしまうほど、

私の中は黒いものでいっぱいだった

ドクドク→←いつも



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作者名:ルル | 作成日時:2015年8月13日 0時

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