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三十八話 ページ8

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公子に解決の糸口と頼まれ仙人巡りをした数日後。どうやら私が留守の際、助手が鍾離殿から伝言をいただいていたらしく、聞けば琉璃亭に訪れてほしいとのことだった。
大方、今のこの現状に対する話や、これからどうするか、なんて話をするつもりなのだろう。

変化のあり過ぎたあの日から今日まで、迎仙儀式の件に足を踏み入れるべきではなかったのかもしれないとひしひし感じている。
虚偽もまともに吐けない私が、このような重大な事実を知って本当に良かったのか。
だが、それを知らないまま迎仙儀式に向かい、岩王帝君の死を目の当たりにしたら、冷静さをかけ、すぐさま犯人探しに没頭しただろう。

鍾離殿にとっては、私という真実ばかりしか見れない者が味方にいるのは良いことなのかもしれない。

だとしても、かつての旧友や巻き込んでしまった旅人に嘘を述べることは心が痛むが。







「よく来たな、A。待っていたぞ。」

「あれ、Aさん?」

「空、パイモン。どうしてここに?」


琉璃亭に向かえば、そこで待っていたのは見慣れた金髪の少年とふわふわ宙を浮く小さな子。
ついでに公子。

いまいち状況が掴めず、入り口で突っ立っていると鍾離殿が椅子に座るよう指示を出された為、それに従い、空いている席に座った。
話し合いの途中なのだろうか。だとしたら随分と中途半端な時に邪魔してしまった。


「すみません。締切が近かった原稿を片付けていたら遅れてしまいました。」

「あぁ、構わない。忙しい中よく来てくれた。」

「あの、遅れた身で失礼に当たることが重々承知の上なのですが、この呼び出しは一体…?」


事の発端である「帝君」こと鍾離殿。その事に巻き込まれた旅人空とパイモン。後ついでに公子。
うーーーーん、考えても全くわからない。もしかして、もう作戦がバレたとか…?いや、鍾離殿に限ってそんなことはないだろう。


「まぁとにかく、君たちに紹介した理由は…。」

「俺なら、お前たちを岩王帝君の仙体に会わせられる。」








「──────────えっ。」

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ノア(プロフ) - まっでまじだ!! (2022年11月13日 9時) (レス) @page33 id: 7cc6cd9634 (このIDを非表示/違反報告)
ぐへへへへ - あばばば好きすぎます!!お体お気をつけてください!続き楽しみにしてます!! (2022年9月14日 1時) (レス) @page32 id: 55d4558f37 (このIDを非表示/違反報告)
gtuysut5843…(プロフ) - 更新楽しみにしてます!お忙しいでしょうが頑張ってください! (2022年9月2日 0時) (レス) @page32 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
rurinigana(プロフ) - すっごい好みなものを見つけてしまった…!夢主ちゃんかっこよすぎる!!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2022年6月22日 11時) (レス) @page32 id: 29637ba3af (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - 本当に面白いです!これからも頑張ってください!応援してます! (2022年6月15日 8時) (レス) @page30 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とりまろ。 x他1人 | 作成日時:2021年6月10日 13時

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