くまさん(病)@3

@134(横) ページ35

あの日、亮がかっこよく言ったあの日から、俺もすばるもなんとなく、何をすればいいのか、どうしたら大倉の役に立てるのかを模索している最中だった。ネットで調べたりしても、いまいち意味も分からないし、本人じゃないから、実感も湧かないしで、、すばると少し話し合ったりもして、とにかく、大倉の様子を見て、そばに居ようと。

そんな中で仕事中もくる大倉の体調報告。途中、わけの分からない謝罪があったとか、車で過呼吸、震えとか、、最終的には40度の熱。もう、不調のてんこ盛りで、どうしたらええねん。

少しパニックになりかけていた所に一本の電話。

「もしもし〜？よこちょ〜？大丈夫そう？」
「、、やす、、俺、わからん、何かしてあげれるんか、、もし、俺とすばるしか次の日休みおらんかったらどうすんねん、、今回ヒナいたからええけど、、」

「うん〜、、そうなったら仕方ないから、とにかく何かあったらいち早く報告が1番かな、、しばらくは次の日仕事でも3人の内誰か行くし。」

淡々と冷静に、当たり前の様に返事する安。

「、、こんな事、俺が言うたらあかんのはわかってるけど、、不安やねん正直、俺頭悪いし知識ないし、そゆことなったらパニクってなにもできん様になるんちゃうかって、弟の時も、めっちゃ怖なって、すぐ救急車呼んだし、、わからん、」

「ふふ、よこちょってほんまに、長男やなぁ〜心強いわぁ〜！そやって、考えて悩んで、俺に出来ることなんやろって、、凄いことやと思うで！でも、今不安で考えこんでないか心配で電話してみた！！正解やったわぁ〜！！」

ふふふと笑う安はそやねぇ〜、と話を続けた。
「よこちょは、対処を考えたり優先するより、正直信ちゃんの支えになってほしいって僕は思ってる。」
「、、え、ヒナ、？あいつまだどっか悪いんか。」

「あはは！ちゃうよ！今は何とも無くても、また仕事忙しいのに合間縫って、積極的に看病してくれると思う。でも、たぶん、自分で分からないんやと思う。だから。もう無理してんな。って思ったらちゃんと止めてほしい。、、よろしくね、おにぃ」
「、おん、わかった、まかせろ。」
「さすが〜！頼もしいよ僕達のお兄ちゃん！！もちろんよこちょも体調気をつけて！あ、そいえば大倉んち泊まったら朝食付きやで」
そう言ってしばらく関係ない話をして笑い合った。

お互いバイバイと言って電話を切る。と同時に、やすってほんまに凄いな。と見習いたい。と思う程心が軽くなっている事に気付いた。

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