くまさん(病)@3

@122(大) ページ23

入院だと言われ、嫌だ！と思うと同時に顔に出ていたらしく、横山くんからの注意、、そしてメンバーの笑い。

全然笑えない、、本当に本当に嫌だ、、入院なんかしたらリハももっともっと遅れて、また明後日の収録は行けないかもしれない、、仕事しかないのに、あんだけ大口叩いて、仕事できる！と、迷惑はかけない！と言ったのに何１つ守れない自分に全く笑いが出ない。

「大倉？どした？やっぱ体調悪いか？少し寝たほうがええんちゃうか？」

すばるくんが凄く真剣な顔で俺を見つめる。

そんな感情まで顔に出してしまっては本当に仕事に支障が出る、、前まではどうしてたんだ、こうなる前は、、、？？

「大倉？ほんま、大丈夫か？」

村上くんの困った顔が近づく。
入院したくない理由を正直に言って、どうにかなるのか、いや、絶対に駄目と言われてみんなを困らせる結果になる、、そんな事したら仕事どころか、、また喧嘩になって、、、

「おおくら？？考えんでええねんで、思ってることそのまま口に出したらええねん。前みたいな喧嘩にはもちろんならへんし、出来るだけ俺らも大倉の気持ち優先したい。何回も言ってるけど、大倉の味方やから。な？、とりあえず言うてみ？」

安の優しい優しい、心にすっと入ってくるような声と気持ち。わかってるよ、味方なのも、考えてくれてるのも、だから言えないこともあるやん。

なんて、頭の中で考えつつ、メンバーがいなくなってからどうにか看護師さんと話そうと思っていると

「入院したくないんやろ？明後日収録やもんな、リハも追いつけんようなる、踊りも覚えられへん。仕事したいんやろ？」

亮ちゃんは眉間にシワを寄せながらため息混じりに
俺の気持ちをそっくりそのまま言葉に出した。
おどろいてなにも言えずただひたすら亮ちゃんを見てると
亮ちゃんは「とゆことで、俺たちで見張りますので明日で、退院は厳しいでしょうか。無理はさせません。」と看護師に、向かってそうはっきりと言った。

「いやぁ〜でも、大倉さんは結構みなさんが思ってるより、、繊細とゆうか、、無理しがちなんです、、ご本人もその自覚があまりないですし、、」

チラッと看護師さんが僕の顔を見る。
なんとも居心地の悪い空気になった、、

「わかってます。全部ひっくるめて、僕が理解してます。大倉の現状も、気持ちも、全て僕が責任もって見ます。」

亮ちゃんは尚もまっすぐ看護師さんを見て、だからお願いします。と言い切った。

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