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『ナムジュン〜!!』
「おお、A!」
『誘ってくれてありがとうっ!』
そういってナムジュンに抱きつく。
「ずっと行きたいって言ってたからさ笑」
,
そう言って、公園まで歩き出す2つの影..
「A、手。」
手を繋ぎたいんだろうな〜と察した私はナムジュンの大きな手を握る。
「え〜違うよ〜」
『違うの?!』
「こうでしょ?」
そう言うとナムジュンの長い指が私の指に絡まる.
どうやら恋人繋ぎが良かったらしい..
『っ……そういうことか』
「A、顔真っ赤!茹でダコみたいになってる」
『ナムジュンのせいだもん』
「……そういえば俺たちデートしたこと無かったな」
『そう言われて見ればそうかも。ナムジュンと手を繋いで、外歩いてるなんて不思議すぎるよ。』
「はは、お互いに忙しいししょうがないね。
今日は初デートって事で。」
『初デートなの?笑
でも、なんかその響き久しぶり〜』
公園までの道のりに沿ってゆっくりと歩く.
ただこれだけでも心が満たされる..
「Aもうすぐ着くよ、見えてきた」
『ほんとだ!!』
.
.
『わぁぁあ、綺麗、、、』
噂通り夜景が綺麗で私たちの街を一望できる。
綺麗って言葉がぴったりすぎて、それ以外の言葉が思いつかない。
隣にいるナムジュンも景色に圧倒されているのか、ただこの夜景を見つめている。
これだけでも絵になるね。流石ナムジュン。
...
「A」
いきなり名前を呼ばれたからナムジュンの方を向くと、真剣な顔をしている。
『なーに?どうしたの…?』
「渡したいものがあるんだ」
『え!?なになに…?』
「左手出して あと目瞑ってね」
謎は深まるばかりだが、大人しく言う通りにし目を瞑ると
首元と左手の薬指に冷たい感触がする.
『A、目開けていいよ』
ぱちっと目を開けるとなんだか外が明るく感じる
そして目に飛び込んできたのは首元に輝くネックレスと
_______ 1つの指輪 _______
『え、え、ナムジュン、、?これって?!』
「ふふ、びっくりした?ずっと前からこのサプライズを考えてたんだ」
状況を把握しきれなくて。でもなんだか嬉しくて。
涙が溢れてしまう。
「あ〜!まだ泣かないで…!!笑」
『だって、嬉しくて、、うう、、』
シンプルなデザインがナムジュンらしいなって考えていると、こちらに向き直ったナムジュンに名前を呼ばれる..
とびきり優しい笑顔で
「A」
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アヤ - すごくよかったです!! 「ナムジュンの小説がないなら、書けばいい」は同感です(笑)素晴らしい作品をありがとうございました♪ (2021年7月9日 23時) (レス) id: 40ecd32149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:る い . | 作成日時:2020年3月29日 15時