49 北山side ページ49
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「はぁ〜…やばいな俺…」
キッチンで食器を洗う俺の隣にきた優愛。
その瞬間、アイツの甘くていい匂いがふわっとして…
それだけでやばかったのに…。
その上、一瞬だけ手が重なって……俺は動揺して咄嗟に手を引っ込めてしまった。
…って思春期の中学生か!
って感じだよな。
いや、さすがにあれはまずかったか…?
でもああでもしないと、また俺の欲をぶつけてしまいそうで正直こわい。
そうなったとしたら、きっとアイツは自分の仕事だって思って、受け入れてくれるだろう。
でも……それじゃ意味がない。何も変わらない。
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なんて考えながらリビングに戻ると優愛がソファで寝ていた
「ったく…またこんな所で寝て…風邪ひくだろ。」
近くにあったブランケットを手に取り、そっとかける
「…え……泣いて…た…?」
優愛の頬には涙が伝った跡があった。
……でもなんでだ?
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「優愛…?」
優しく髪を撫でると、俺の手にすり寄ってくる。
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「みっ…くん…行かないで…ッ」
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目を閉じたまま、眉間にしわを寄せてそう言った優愛はまたすぐ眠ってしまった
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最近、俺がわざと離れてることに気づいてた…?
って、あんなあからさまな態度だったら誰でも気づくか…
もしそれで泣いてるのだとしたら…俺めちゃくちゃ最低じゃん。
それこそ好きになってもらうどころの話じゃなくなる。
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うん。もう避けるのはやめよう。
明日からは俺なりのやり方で優愛を振り向かせてみせる。
でもまずは……
「泣かせてごめん…」
聞こえてないだろうけど、そう呟いて涙の跡を拭う
そして、そのまま引き寄せられるように無防備なその唇に自分の唇を重ねた
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久々にしたそのキスは優愛の涙で少ししょっぱかった。
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Luna(プロフ) - ななこさん» そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)続き、頑張って書いていきますね(^^♪ (2021年1月15日 9時) (レス) id: d265409c6e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!続きも楽しみにしています♪ (2021年1月14日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luna | 作成日時:2020年12月28日 12時