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『レシピは教えん。帰ってくれ』




日葵さんと一緒にドライフルーツを作るのが得意な熊次郎さんというおじさんの元に来た

けど全く教えてくれそうにない……





「熊さんお願いよ。この子困ってるの」

『わしに関係ない。知らん。』




熊次郎さんはこの近所でも有名ないわゆる頑固おやじらしく、周りからは熊さんと呼ばれてるらしい





「あの…お願いします。お菓子の材料に使いたいんです」


『菓子だぁ〜?んなお遊びみたいなことに使われてたまるか!帰れ!』





ピシャンと閉められた扉


日葵さんと顔を合わせて苦笑いするしかなかった



「ごめんね。優愛ちゃん」

「いえいえ!少しでも希望が見えたので頑張れそうです!」

「そうね…自分でやった方が…」

「絶対熊さんに教えてもらいます!!」

「え?」




ポカンとしている日葵さん




「こうなったら何が何でも教えてもらいます!明日も来てみます!」



優愛ちゃんには敵わないわ…って呆れてる日葵さんだけど、私は本気だもん。

何としてでもレシピを手に入れてやるんだから!!


























「ただいま〜」





家に帰ってもみっくんが出迎えてくれることはない





「きっとお仕事中だよね…」




そう言い聞かせ、早速夕飯を作り始める

今日はみっくんが好きなカレーにしようかな…





「あ、やっぱり優愛ちゃんだ〜」




そう声が聞こえ、振り向くと




「え、玉ちゃん!?」




玉ちゃんが和室のほうからやってきた





「んふふ、なんかガサゴソ音するな〜って思って来てみたの」

「そうだったんですね…お仕事ですか?」


「うん、作品できた〜って先生から連絡があったから」

「それで和室にいたんですね」

「そうそう。…てかさ〜」




私にずいっと顔を近づける玉ちゃん




「な、なんでしょう」

「敬語。やめない?」

「へ?」



敬語…?




「気になってたの。俺はかなり前に敬語やめたのに優愛ちゃんはずっと敬語だな〜って」

「それはそうですけど…」

「なんか距離がある感じだし、いっそ優愛ちゃんも敬語やめようよ。てかもう強制ね。」

「わかりま…じゃなくて、わかった」




よしよし、いい子だね〜って頭を撫でられる

私は犬かっ!





「ね、今日のご飯なに〜?」

「カレーだよ」

「え、食べたい!!」

「ふふ、食べてって」



やったーって喜ぶ玉ちゃんは子供みたいで、私まで笑顔になった

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設定タグ:キスマイ , 北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
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Luna(プロフ) - ななこさん» そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)続き、頑張って書いていきますね(^^♪ (2021年1月15日 9時) (レス) id: d265409c6e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!続きも楽しみにしています♪ (2021年1月14日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna | 作成日時:2020年12月28日 12時

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