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「い、いらっしゃいませ」

「ふふ、お邪魔します」



藤ヶ谷さんは約束した時間ピッタリに家に来た。

ここまで車で来たみたい。

外には高そうな外車が止まっていて、中には運転手らしき人も乗ってる。









「あれ?なんで北山がここに?」


リビングに案内するとソファにどっかり座っているみっくんを見て、案の定驚いている

『北山』って呼び捨てにしてるってことは実は仲良いのかな…?









「それはこっちのセリフだ。なんでお前がこの辺りをうろついてるんだよ」

「北山のアトリエを探しに来てたんだよ。前にマネージャー?みたいな人がなんとなくの住所は教えてくれたんだけど、詳しくは教えてくれないからさ」

「玉森か……。俺は基本的に作業場に人は入れねぇんだよ」








私の時は普通にあの和室に入れてくれたのにな〜…なんてちょっと優越感










「まさか優愛ちゃんが北山の家に住んでるなんてね。もしかして2人は付き合ってるの?」

「ち、ち、違いますよ!////」

「え?付き合ってもいないのに一緒に住んでるの?」

「いや、その、実は……」


























…ということでして…」


もう。あと何回この説明しなきゃいけないんだろ。

話すたびに隼人のこと思い出すから嫌になっちゃう。











「そっか…ごめんね。嫌なこと思い出させて」

「い、いえ…///」


ぽんぽんと私の頭を撫でる藤ヶ谷さんの手をみっくんがすかさず掴む



「で?優愛に仕事の話ってどういうことだよ」

「あ〜それね」



それは確かに私も気になってた












「俺の会社で今度新しくオープンすることになったホテルがあるんだけど、そのお披露目パーティーのデザートの一つに優愛ちゃんのタルトを使わせてもらえないかなって思って」

「え!?」

「藤ヶ谷の会社のレベルなら一流のパティシエでもなんでも呼べるだろ。なんで優愛なんだよ」




みっくんの言う通り、私のお菓子はそんな大きな会場で出していいものじゃない。

第一、ここでだってまだ2回しか売り出してないのに…











「農家で破棄する予定だったりんごを使ったタルトっていうだけで話題性は充分だし、それでいて味も美味しくて感動したんだ。だから出させてもらえないかな?」



きゅるんとした子犬のような目で見つめる藤ヶ谷さん

この顔で何人もの女性を落としていたのだろう














「私は……」

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設定タグ:キスマイ , 北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
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Luna(プロフ) - ななこさん» そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)続き、頑張って書いていきますね(^^♪ (2021年1月15日 9時) (レス) id: d265409c6e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!続きも楽しみにしています♪ (2021年1月14日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna | 作成日時:2020年12月28日 12時

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