27 ページ27
・
・
・
「このタルト…試食させてもらってもいいですか?」
「え、あ、はい!是非っ……!」
彼のオーラに圧倒されながらも、タルトを一口サイズに切り、そのイケメンさんに渡した
・
「いただきます」
律儀に挨拶をしてパクッと食べた。
その光景だけで白ご飯3杯は食べれそう←
・
「ん、美味しい!これは……わざと酸味が強いりんごを使ってるんですか?」
「はい!知り合いのりんご農家で破棄されるはずだったものを使っているんです。少し時期が早く収穫しているため通常のより酸味が強いみたいで……」
「なるほど…。その酸味をあえて甘いお菓子で活かしているということですね」
「こんなに美味しいりんごをただ破棄してしまうのはもったいない気がして…。なにかできないかなって思って思いついたのがお菓子だったんです!」
・
「この野菜や果物たちもお菓子にするんですか?」
そう言ってイケメンさんはさっきお客さんたちから貰った野菜や果物を見た
「はい!今日お客さんたちからいただいたので、挑戦しようと思っています!」
私がそう言うと何やら考え込んでいるイケメンさん。
・
「よければ少し仕事のお話をしませんか?時間があればですけど……」
「は、はい!…でもまだまだ売らなきゃいけないので時間がかかりますけど…」
「なら手伝います。一緒にやりましょう」
「え!?そんな…大丈夫ですよ!!」
「あ、ほら、お客さんですよ」
イケメンさんは半ば強引に私の手伝いをしてくれた
買っていくお客さんはみんな隣にいるイケメンさんしか見ていない…
って当たり前か。
・
・
・
「ほんっっっとうにありがとうございました!」
「ふふ、いえいえ」
あっという間に完売し、今は2人で片付け中
・
「あ、そういえば名乗ってなかったね。私はこういう者です」
スッと差し出された名刺を受け取る
「藤ヶ谷さん……って、え!?社長!?」
△▽会社と書かれた下に【代表取締役 藤ヶ谷太輔】と書かれている
会社の住所もバリバリ都内だし…
いったい何者?
・
「そうだ。名前、教えてもらってもいいかな?」
「え、えと…新城優愛です」
「優愛ちゃんね。よろしく」
爽やかに微笑みながらナチュラルに握手をしてくる藤ヶ谷さん
「よろしくお願いします…」
・
こうしてまた一つ、私に新たな出会いが訪れた
261人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Luna(プロフ) - ななこさん» そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)続き、頑張って書いていきますね(^^♪ (2021年1月15日 9時) (レス) id: d265409c6e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!続きも楽しみにしています♪ (2021年1月14日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Luna | 作成日時:2020年12月28日 12時