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22 北山side ページ22






「よし…これで出そう」



ここ1ヶ月、俺に作品を書いてほしいという注文が殺到し、俺はほぼこの和室に籠っていた

優愛と顔を合わせることもほとんどなかったけど、部屋の前に必ず温かい飯を置いてくれた。

この和室の扉が3回叩かれたら、「置いたよ」の合図。










いつもは集中しすぎて丸一日何も食べないとかも普通にあって、全てが終わる
と体調崩したりしてたんだけど、優愛のおかげで今回はそれもなさそうだ。




まぁ違う欲が溜まりまくってて、すぐ襲っちまったけど←

























「でね!あっという間に完売して〜……」



久々にお互いの顔を見てカレーを食べながら、今日の出来事を嬉しそうに話す優愛。

俺が籠ってる間にも菓子作りを研究していたらしく、かなりの頻度で甘い香りが和室にも漂ってきていた

……まぁ墨の匂いと混ざって変な匂いになってたけどな












「よかったな。うまくいって」



俺がそう言うと優愛は嬉しそうな顔で頷いた



「自分が作ったもので他の誰かがあんなに幸せそうな顔をしてくれるなんて初めてで……」

「なんかね、上手く言えないんだけど……すっっごく嬉しかったの!!」



キラキラした瞳で語る彼女は眩しいほど輝いて見えた










「小さくても誰かに幸せを与えられるってこんなに心が満たされるんだね!」



みっくんの仕事も同じなのかななんて無邪気に言うコイツの言葉にハッとした。


……そうだ。俺も自分の作品を見て、喜んでくれたり感動してくれている人達を見るのが何よりの楽しみだった。










「みっくん…?」



何も言わない俺を心配そうに覗き込む優愛に優しく微笑み




「俺と同じだな」





って言うと、また嬉しそうに笑って頷いた彼女


























それを見て、いつもよりもさらにポッと暖かくなった胸の奥を誤魔化すかのように、俺は優愛が作った美味いカレーを口いっぱいに頬張った

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設定タグ:キスマイ , 北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
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Luna(プロフ) - ななこさん» そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)続き、頑張って書いていきますね(^^♪ (2021年1月15日 9時) (レス) id: d265409c6e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!続きも楽しみにしています♪ (2021年1月14日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna | 作成日時:2020年12月28日 12時

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